食生命科学科の木下英樹准教授が日本酪農科学会賞を受賞しました

農学部食生命科学科の木下英樹准教授が、9月4日(金)に東北大学で開催された日本酪農科学会創立75周年記念シンポジウムにおいて、第50号となる学会賞を受賞しました。

日本酪農科学会はわが国の酪農・乳業に関する学術、並びに産業の発展に寄与することを目的に、1951年に「東北酪農化学研究会」として発足しました。その後、1971年に「日本酪農科学会」へと改称し、現在に至るまで75年にわたり、わが国の酪農・乳業分野の発展を支えてきました。ミルク科学や乳酸菌研究をはじめとする幅広い研究活動を通じて、関連分野の学術的発展に貢献するとともに、産業界との連携を通じて、酪農・乳業の発展にも大きく寄与してきた歴史ある学会です。

受賞の挨拶の様子

木下准教授は、乳酸菌の菌体表層に存在する「ムーンライティングプロテイン」が有する多機能性に着目し、その機能や作用機構について長年にわたり研究を進めてきました。これまでに蓄積した研究成果が高く評価され、今回の受賞につながりました。また、これらの研究成果を乳酸菌の産業利用へと発展させるため、学内ベンチャー企業として設立した株式会社プロバイオにおける活動も評価されました。

75周年という節目を記念して開催された本シンポジウムでは、「酪農・乳科学が拓く持続可能な食と健康」をテーマに、記念講演をはじめ9題の講演が行われました。さらに、ランチョンセミナーやポスター発表会、歴代会長による総合討論会も実施され、酪農・乳科学のこれまでの歩みを振り返るとともに、今後のさらなる発展について議論が交わされました。大学や企業などから多くの研究者が集い、活発な交流や議論が行われるなど、盛況のうちに幕を閉じました。

受賞した木下准教授は「この度は、長年にわたりミルク科学の発展を支えてきた歴史ある学会において、このような名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。学会長をはじめ選考委員の皆様、そしてこれまでご指導いただいた先生方に、心より感謝申し上げます。また、ご推薦いただきました井越敬司東海大学名誉教授ならびに、これまで研究を支えてくださった多くの共同研究者の皆様、学生の皆さんにも、厚く御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も乳酸菌や発酵食品に関する研究を通じて、酪農・乳科学分野のさらなる発展に貢献できるよう、精進してまいります」と、受賞の喜びと今後の抱負を語りました。

第50号 日本酪農科学会賞

木下英樹
受賞題目:乳酸菌ムーンライティングプロテインの多機能性の解明とその応用に関する研究

酪農科学シンポジウム https://www.jdta.or.jp/jdsa/symposium.html

木下准教授のページ 木下 英樹 | 教員・研究者ガイド | 東海大学 – Tokai University

川井副会長(日本大学)からの受賞内容についてのご紹介
向井会長(北里大学)からの賞状と盾の贈呈