
建築都市学部建築学科の十亀昭人教授が6月28日に、東海大学建築会によるオンラインセミナー「U commons Talk Session vol.2 『宇宙建築の現在地』」で講演しました。同会には、本学工学部ならびに建築都市学部建築学科の学生、卒業生、教職員、元教職員らが所属。近年、宇宙開発事業が加速し、人々の暮らしにも影響が及び始めていることから、セミナーでは「宇宙建築の現在地」がテーマに設定されました。
セミナーでは、宇宙ビジネスコンサルタントや宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関係者らが多数登壇。最新の研究や技術動向を紐解きながら、地球と宇宙の建築がどのようにつながり、新たな可能性を生み出しているのかを探りました。十亀教授は「宇宙建築の現況」をテーマに講演し、宇宙建築の全体像に触れるとともに、「世界の流れの中でヒューストン大学に国際宇宙建築研究所ができて、日本の宇宙建築が少しずつ発展していきました」と説明。カーボンナノチューブや、地上と宇宙をつなぐ「宇宙エレベーター」の開発などが進んでいることも解説し、「今後、小中高校生や大学生が宇宙建築を進路の一つに検討しても面白いと思います。今日の講演を聞いた人の中に一人でも二人でも、大学で宇宙建築の研究者になりたいと思ってくれる人がいたらうれしい」と語りました。