望星技術士会による「技術士第一次試験説明会」を開催しました

建築都市学部(工学部)土木工学科では6月6日に湘南キャンパスで、「技術士第一次試験のすすめ~技術士を目指して、第一次試験に挑戦してみませんか~」を開催しました。国家資格である技術士は、より専門性の高い業務に従事でき、公的機関が発注する建設関係の入札の際には技術士の在籍人数が条件に入っている場合が多くあります。第一次試験合格で修習技術者となり、職務上の監督者の下で4年を超える実務経験を積むことなどで二次試験の受験が可能になります。本学科では2021年度から、技術士の資格を持つ本学卒業生の団体「望星技術士会」の協力を得て、技術士第一次試験に関する講座を開講しています。

今回は、土木工学科と大学院工学研究科土木工学専攻の学生26名が参加。初めに、学科長の三神厚教授があいさつし、「本試験は1年次から受験可能であり、過去には2年次生で合格した先輩もいました。第一次試験合格者は就職活動でも間違いなく有利になります。望星技術士会の先輩方にも応援していただいているので、ぜひ受験してください」と呼びかけました。続いて、技術士会事務局の齋藤寛氏(工学部1980年度卒・Kプランニングオフィス代表)が登壇し、望星技術士会の概要や技術士の役割、第一次試験を受けるメリットなどを解説。試験の傾向と対策や本学科生の主な就職先と資格の有用性などの紹介に続いて、幹事の藤田孝康氏(大学院総合理工学研究科2019年度修了・日本ミクニヤ株式会社)、副会長の庄司大介氏(工学部97年度卒・東京コンサルタンツ株式会社)が登壇し、それぞれが資格を取得した経緯や時期、どのように仕事に生かせているかといった経験談を披露ました。

最後に、副会長の笠原勉氏(海洋学部74年度卒・全国水産技術協会シニア技術専門員)が、「技術士試験の合格者は国公立大学卒業者が多く、私立大学出身者はまだまだ多いとは言えない状況です。建設会社や土木関連の会社を志望するのであれば一次試験合格は相当有利であり、その後のキャリアにも大きく影響します。もし合格できなくても挑戦する姿勢は採用担当の面接官にいい印象を与えます。まずは現役学生の皆さんに技術士の存在について知ってもらいたい」と熱く語りかけました。また、専門科目試験時の回答すべき問題の取捨選択方法や自らの得意分野を見極める重要性、今後の技術士会によるフォローアップについて説明し、最後に土木工学科(三神教授)に試験対策の参考書が贈呈されました。