建築学科の山川教授の研究室が「2024NEW環境展」に初出展しました

建築都市学部建築学科の山川智教授の研究室が、5月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催された「2024NEW環境展」に初出展しました。省エネルギーやCO2排出量削減の推進、資源の有効利用などについての情報発信を目的に開催され、約2000件の出展があり、3日間で約9万名が来場しました。

会場では、山川研究室の活動紹介のほか、昨年度の4年次生が卒業研究として取り組んだ5つのテーマとその成果をまとめたポスターを展示※。工学部建築学科4年次生と大学院工学研究科1年次生16名が交代でブースに立ち、来場者の質問に答えました。丸山稜太さん(4年次生)は、「病院のZEB(Zero Energy Building)化や山川教授が提唱するリサイクルエネルギーについての質問が多く、山川研の研究内容に対する来場者の関心の高さがうかがえました。私たちも他のブースを見て回り、企業の大規模な展示などがとても勉強になりました」と振り返りました。矢部陽菜さん(同)は、「大学生や高校生も多く来場していたことが印象的でした。普段は同じ東海大の学生や先生との議論が中心ですが、ブースでは来場者に応じて説明の仕方や話し方を工夫するなど、社会に出ても役立つ経験が積めました」とコメント。遠山栞さん(同)は、「研究対象の病院で働いていた方や利用者の方もブースを訪れてくださり、さまざまな話ができました。一般の人や企業の方はこういったところに興味や疑問を持つのかと、社会のニーズに直接、触れたことも今後の研究につながります」と語りました。

山川教授は、「本研究室では、学会発表に加え、メディアセミナーの主催や展示会への出展などを通して研究成果を発表し、実社会で役立てたいと考えています。今回参加した学生たちは、自身が研究している分野に対する社会のニーズを知り、探求心が向上した様子でした。社会と接する貴重な機会になったのではないでしょうか」と話していました。

なお会場で気流シミュレーションの動画を流していたモニター類は、事前に太陽光パネルで発電しバッテリーに充電した電気で駆動させるなど、会場で使用するエネルギーも環境に配慮していました。

※発表テーマは以下のとおりです。
◆病院建築のZero Energyを目指して ZEB(Zero Energy Building)技術の開発・実証
◆屋根断熱で温熱環境を改善する スプレー式断熱防水材の性能検証
◆ゼロカーボン・キャンパスの実現へ キャンパスの風や緑を活かしたゼロカーボン化
◆ゼロカーボン・キャンパスの実現へ 2050年ゼロカーボン化への省エネ+創エネ計画の立案
◆“リサイクルエネルギー”の活用へ