2025年度の「建築都市学部パビリオンプロジェクト」が始まりました

建築都市学部の1年次生を対象とした2025年度の「建築都市学部パビリオンプロジェクト」が、4月20日から始まりました。建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部で、両学科合わせて約340名の学生を3~4名のグループに分け、「SpaceからPlaceへ」をテーマにデザインを考案。コンペを経て1作品を決定し、実際に小田急線「東海大学前駅」の駅前広場に建設するものです。11月1日(土)から3日(月・祝)に湘南キャンパスで開催される「建学祭」に合わせて披露する計画となっています。今年度は建築学科2クラス、土木工学科1クラスに分け、初回は教員が概要を説明。1.5mのパイプを組み合わせたトラス(三角形を組み合わせた構造)による正四面体を基本とし、本数は80本を上限に、12個のベンチも活用するといった条件を提示し、作品を制作するための課題や敷地状況の分析、アイデアの着想、形を考える「エスキース」を3回にわたって実施しました。

5月20日に行った建築学科の2回目のエスキースでは、学生たちがグループごとに綿棒を使って20分の1サイズの模型を制作。教員のアドバイスを受けながら綿棒を貼り合わせていきました。学生たちは、「建築業界に興味があってこの学科に進んだので、入学早々にこうして自分たちで形を考えて作るのは面白い。本格的な勉強はこれからなので難しさもありますが、貴重な経験です」「訪れる人の多くは駅から続くコンコースを歩くので、“上からどう見えるかも大切”とアドバイスをもらいました。駅のある秦野市の名産から着想を得たアイデアを計画中で、ライトアップの方法も含めて検討していきます」と口々に話していました。

今後は、5月31日(土)に全グループがプレゼンテーションを行い、教員らによる審査で上位3~4作品を決定。6月5日(木)に木村英樹学長らによる審査を経て、最優秀賞作品のデザイン案をブラッシュアップし、実際の建設に向けて準備を進めていきます。