「児童教育学部生田目常光奨学金授与式並びに奨学基金設立に伴う感謝状贈呈式」を行いました

東海大学ではこのほど、「東海大学児童教育学部生田目常光奨学金」基金を設立。6月3日に湘南キャンパス20号館で「児童教育学部生田目常光奨学金授与式並びに奨学基金設立に伴う感謝状贈呈式」を行いました。本基金は、2022年度に新設した児童教育学部の前身である静岡市・東海大学短期大学部児童教育学科(20年度に閉学)で長年教鞭を執った生田目常光短期大学部名誉教授から寄贈された浄財を原資とし、今年4月1日に奨学金制度を新たに制定。児童教育学部に在籍する2年次生以上の学生を対象とし、将来に向けた明確な目標の達成に向け、自身が設定した研究テーマに取り組む学生に50万円を給付します。

生田目名誉教授は2002年度まで児童教育学科に在籍し、保育士資格を取得できるカリキュラムの策定に尽力。同短大は2001年度に日本の高等教育機関で初めて保育士資格、幼稚園教諭二種免許状、小学校教諭二種免許状を同時取得することが可能となり、同学科ならびに児童教育学部の根幹となる免許取得制度が体系化されました。

式当日は、ウェルビーイングカレッジの庄司一子プロボスト(児童教育学部教授)が生田目名誉教授への謝辞を述べ、山本康治学部長が奨学金制度の概要を紹介。今年度の奨学生に選出された4名の学生に山本学部長が奨学生採用通知を授与し、「コーヒーについての研究」のテーマで選出された吉田悠人さん(3年次生)が代表して生田目名誉教授に感謝の言葉を述べました。吉田さんは小学校教諭を目指すにあたり、子どもの興味関心を惹く授業の展開や、日々の学校生活における小さな変化に気付くためには、教諭自身の心のゆとりが大切だと提言。「自分や同僚の先生方の好みに合ったコーヒーを淹れる技術を身につけるため、ハンドドリップの練習やカフェ文化が盛んなオーストラリア・メルボルンに留学する予定です。働き方改革の推進により社員の心のゆとりを大切にする企業が増える中、こうした社会現象を学校教育にも広げていきたい」と目標を語りました。

続いて、山本学部長が生田目名誉教授の経歴を紹介し、梶井龍太郎学長代理が生田目名誉教授に感謝状を贈りました。梶井学長代理は、「生田目先生は今回湘南キャンパスに初めて来訪されたと思いますが、一番新しい建物であるここ20号館で、短大の歴史を引き継ぎ新設された児童教育学部の学生が学んでいます。今回選出された奨学生の皆さんは、生田目先生の思いを受け継ぎ、それぞれの研究や学校生活を充実させてください」と期待を寄せました。最後に生田目名誉教授が奨学生に激励の言葉を述べ、「このような会を開いていただき大変ありがたく思います。次に湘南キャンパスにくるときは、皆さんが学ぶ授業の様子も見させてください」と語りかけました。

終了後には採択を受けた学生たちや梶井学長代理、庄司プロボスト、児童教育学科の教員らが生田目名誉教授を囲み、学生たちが自らの研究テーマや取り組みについて紹介。和やかな雰囲気で交流を深めました。