児童教育学部児童教育学科では3月1日から11日まで、デンマークでウィンターセッション科目「海外教育体験B」を実施しました。本学科では、海外諸国の幼稚園、小学校など教育機関における保育・教育について学び、グローバルな視点で自らの考えをもってもらうことを目的に、夏季にタイで「海外教育体験A」、冬季にデンマークで「海外教育体験B」を開講しています。今回は、デンマークにあるヨーロッパ学術センターを拠点に各地を訪問するプログラムに3年次生(当時)21名が参加しました。

昨年12月と1月には湘南キャンパスで事前研修を実施。学生たちは、現地の教育システムに関する調査や、関心のあるテーマと教育者や保育者に質問したいことなどを議論するとともに、ヨーロッパ学術センターの職員からデンマークの文化やセンターに関する説明も受けてきました。現地では、園舎が森の中にある保育園や、生まれつき高い知能をもつといわれる「ギフテッド」の子どもたちが通う小中学校、普通科の高等学校、フォルケホイスコーレなど、さまざまな種類の教育施設を見学。各校の教員から教育理念や学校運営の方法に関する説明を聞き、高校の英語の授業にも参加し、グループディスカッションにも加わりました。さらに、昨年11月にオンラインで交流したアブサロン大学の学生と再会し、交流を楽しみました。また、同大学の学生の案内で現地の学校で実際に使用されている教材の展示イベントも訪問。期間中は、同センターでインターンシップをしている健康学部生2名から、センターの利用方法や現地の生活についてサポートを受けました。
4月7日には湘南キャンパスで事後指導を実施し、現地で得た気づきや日本とデンマークでの教育方針の違いといった知見を共有。学生たちは、「教師が子どもに“なぜそう考えたか”を問いかける場面やグループワークを採用した授業が多い。子どもが自分の意見を言える環境が整っていて、意見交換も活発だった」「森の保育園では、がけ登りや木登りなど子どもが自然物を使って遊んでいて危険だと感じたけれど、現地の保育者は見守っていた。危険になる要因を避けるのではなく、子どもたちがやりたいことを安全に挑戦できる環境づくりの重要さに気づいた」「日本は一斉教育、デンマークは授業中も子どもの自由を尊重している。学校は社会性を育む場所としても重要で、私は日本式の教育を通してTPOなどその場に適した対応も学んできた。どちらの国の教育もメリット・デメリットがあるので、日本の子どもたちにどのような保育・教育が必要かを考えたい」と話していました。本科目代表教員の臧俐准教授は、「文化や社会制度といったアジアと北欧の国の違いが教育制度にどのように影響しているかも視野に入れて考えてほしい」と呼びかけました。
現地に同行した中上健二准教授は、「現地では、保育の専門用語を絡めて現地の教育を考察する学生の姿が見られました。1年次にハワイ研修に参加した学生も数名いましたが、座学や実習を重ねてきた3年間の成長を感じられました」とコメント。木戸啓絵講師は、「訪問先の一つ『ボンサイ森の幼稚園』の園長が昨年5月には湘南キャンパスで講演し、11月には大学生とオンライン交流会、12月、1月は事前研修と、定期的にデンマークについて知識や理解を深める機会を積極的に設けてきました。昨年度に比べて、事後指導での学生の発言から、現地の人々との関わりを通じて得た学びと事前に収集した情報とを結び付け、自分なりに理解を深める姿が見られました。また、10月にはアブサロン大学の学生たちが湘南キャンパスに来訪する予定なので、今後も交流を続けていきたい」と語っていました。










