「ヨーロッパの芸術B」の授業でアーティゾン美術館を見学しました

5月2日、「ヨーロッパの芸術B」の授業で、アーティゾン美術館(東京都中央区)の見学会を行いました。
この授業は、主に中世以降、近代までの美術を対象にしています。美術作品の実物を体験することを目的に、美術館へ出向きました。

当時開催していた3つの展示(企画展2件[ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ展]と[硲伊之助展]とコレクション展1件)を見学しました。最初に、学芸員の細矢芳さんから、展覧会の見どころ等をレクチャーしていただきました。

3つの展示のうち、スイスやフランスで活躍したアルプ夫妻の展示は、抽象的でどこかユーモラスな作品が多く出品されていました。
夫のジャン・アルプ(ドイツ名ハンス・アルプ)は、最初、詩人として活動を開始した経歴の持ち主で、アートと詩を融合した作品が印象に残りました。妻のゾフィーは、キャリアの前半はテキスタイルのデザインを手掛けていましたが、次第に抽象絵画の制作へと進みました。抽象美術というと、「難しい」とか「わかりにくい」と思われがちですが、直観的に見る、感じることも大切ですね。学芸員の方のレクチャーが、ヒントとなり、楽しく鑑賞できたように思います。

今回は、参加学生が、2~4年生で、気づいたことを話しながら、それぞれのペースで見学できました。
最後に質疑の時間を設け、実際に作品をみての感想なども話し合いました。
教室での講義とはちょっと違った雰囲気で、作品を一緒に鑑賞でき、私もいろいろ気づくことがありました。
また、機会があれば、見学会を行いたいと思います。

(ヨーロッパ・アメリカ学科 中村るい)