文化社会学部広報メディア学科の野口将輝准教授のゼミナールが11月27日に湘南キャンパスで、企業のキャッチコピーを考案するワークショップを実施しました。地方自治体の広報やシティプロモーションが専門の野口准教授によるゼミでは、広報を通じて企業や社会の課題解決を目指すさまざまな活動に取り組んでいます。今回のワークショップは、コピーライターの池端宏介氏から提案を受けて実現したもので、高級特殊印刷用紙「ファインペーパー」を扱う株式会社竹尾のキャッチコピーを作成しました。

野口ゼミに所属する約15名の学生は、事前活動として11月20日に千代田区にある同社の見本帖本店を訪問。同社担当者から企業概要など説明を受けた後、ファインペーパーのサンプルを手に取って観察し、店内の展示も見学して企業への理解を深めました。27日のワークショップには池端氏と竹尾の担当者がキャンパスに来訪。池端氏が、価値や意味など物事の本質を掘り下げてアイデアを探るキャッチコピーの考案方法を解説しました。学生たちは、企業訪問を通して感じた思いや紙の特徴をマインドマップにまとめ、「紙の価値・魅力を感じるきっかけになるキャッチコピー」をテーマに一人3つずつキャッチコピーを考案。「ギガがないなら手紙を書けばいいじゃない」「一万円札より大事にしまいたい紙」など作品を発表し、竹尾の担当者が感想や改善点などフィードバックを話しました。
参加した学生たちは、「“そもそも〇〇とは?”をキーワードに物事を掘り下げて考えることで、多くの人に共感してもらえるフレーズが生まれると知れて勉強になった」「ワークショップを通して広告業界への関心が高まった」と話していました。野口准教授は、「現役のコピーライターから指導を受け、クライアントにも聞き取りをして作品を考えて発表するという機会は少ないので、学生にとって貴重な経験になったと思います。日ごろのゼミでも物事の本質を考える視点を大事にしており、池端氏の考えと通じるものがありました。ゼミ活動を通して考える力を養い、課外活動や卒業後の進路先で発揮してもらいたい」と語りました。












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