ヨーロッパ・アメリカ学科卒業生の紹介:小清水孝治さん(秦野市役所)

2024年3月にヨーロッパ・アメリカ学科を卒業した小清水孝治さんは現在、秦野市役所に勤務されています。小清水さんに現在のお仕事やヨーロッパ・アメリカ学科を目指す高校生へのアドバイスを伺いました。

1)現在のお仕事を教えてください。
現在の仕事は、秦野市役所の農業振興課に勤めており、2026年時点で3年目となります。農業という分野の中でも、農業支援・鳥獣対策担当に配属されており、農家さんへの制度的な支援やシカ、イノシシ等の鳥獣による農作物被害対策を中心に実施しています。
私自身、当初は農業の知識はなく、シカ、イノシシ等の鳥獣の間近で対策を実施するといった仕事に就くとは思いもしませんでしたが、地元の農家さんや猟友会の方々に様々知識を教わりつつ、公務員の立場からできる支援・協力を進めていったことで、今ではかなり慣れたと感じています。

2)ヨーロッパ・アメリカ学科に入学したきっかけを教えてください。
 ヨーロッパ・アメリカ学科に入学したきっかけは、高校の頃から世界史、特に古代ギリシャ・ローマ時代に興味を持っていたことです。古代神話独特の感性や人間くさい神々に魅了され、自らの好きなことを学びたいと思い入学しました。
 学生生活中は、ちょうどコロナ禍で直接大学に通った日数は短かったと感じていますが、その分学習の時間は多く取ることができ、勉学としては充実していたと思います。

3)就職活動でどんなことを自己アピールしましたか。
 就職活動においては、自らの弱みをプラス方向に転換するような自己アピールをしていました。具体的には、「私は自分のことをどちらかというとネガティブな人間だと認識しているのですがそれも悪いことではなく、ネガティブで不安になる分、事前に問題点を把握したり、それを解消したい・する方向に思考が向くと考えます」のような形です。
 これから就職活動する皆様も、自分の良いところを挙げるのは難しくても、マイナスな部分を感じ取れる方は多くいると思います。一見マイナスな部分も、発想の転換でアピールポイントになったりするので、将来に向け、いろいろ想像を膨らませてみてください。

4)ヨーロッパ・アメリカ学科での学びは今の仕事にどのように活かされていますか。
 ヨーロッパ・アメリカ学科では、既に述べたように古代ギリシャ・ローマ時代、特にギリシャ神話について興味を持ち、学んでいました。現在の仕事である農業支援や鳥獣対策に、ギリシャ神話の知識が活かせているかというと、なかなか活かせていないのが現状です。
 しかし、学科での学びが無駄な訳ではなく、神話の学習・研究中に様々な方と接し、コミュニケーションを取るなかで、人間関係の構築や合意形成等の経験を積むことができ、それは社会にでてから必ず必要になるものだと感じています。自分の学習領域が現代社会の仕事に活かせるのか不安な方も多いと思いますが、私は、好きなものは好きなものとして突き詰めていき、その過程で経験するものを活かす形で考えてみるのも良いと思います。

5)ヨーロッパ・アメリカ学科を目指す高校生にひと言お願いします。
 ヨーロッパ・アメリカ学科は、名前のとおり欧米の歴史・文化を幅広い地域、年代で学ぶのに良い学科だと思います。広い地域の概要を学ぶことから、一つの時代・地域・出来事・人や物に絞って専門的に学ぶ場もあります。進路に悩む時期だとは思いますが、自分の好きを突き詰める皆様に、ぜひおすすめしたいと思います。