飯尾唯紀先生の卒論ゼミ紹介

雰囲気の柔らかい歴史学の研究室

 ゼミナール(ゼミ)とは担当教員の研究室に分かれ、少人数でプレゼンテーションやそれに対する議論、質疑応答などを行う形式の授業です。

 ゼミについて分かりやすく説明すると、高校のクラスに近いといえるのではないでしょうか。高校との違いは、担当教員を選んで所属するという点です。自身の興味がある分野や卒業論文のテーマに近い、専門分野の教員のゼミを選んで各ゼミ6~10人程度の人数で授業を進めていきます。ヨーロッパ・アメリカ学科では1年次にはゼミを通してレポートの書き方からパワーポイントやレジュメの作り方、図書館の利用方法、メール送信の際のマナーなど大学生活における基礎を中心に学んでいきます。3年次になると卒業論文の作成に向けてゼミを選択し、卒業論文のテーマと近い分野の論文を参考にしてテーマを絞ったり、これまでにどのような研究がなされているかを調べたりと、作成の準備を始めていきます。4年次では本格的に卒業論文の作成に取り掛かります。担当教員のアドバイスや添削、同じゼミ生との議論などによってアウトラインから細かな構成を決め、執筆に移っていきます。以上がゼミの大まかな流れです。

 私は飯尾先生(東欧史研究)のゼミに所属していますが、このゼミを選んだ理由は私が卒業論文で扱いたいと考えていたテーマと飯尾先生の専門分野が一番近かったからです。私は19世紀ドイツの鉄道をテーマとしており、作成していくうえでアドバイスをもらいやすいと考えて選びました。加えて、ゼミ自体の雰囲気も柔らかく、ゼミ生同士も話しやすいため授業も積極的に参加しやすいものとなっています。卒業生の先輩にゼミの雰囲気を教えていだたいた時からゼミ生同士の仲が良く、他のゼミとの交流もあるなど、とても好印象なゼミでした。これもこのゼミを選んだ理由の一つです。現在は新型コロナウイルスの影響で以前のように対面での授業や交流などが難しいですが、事態が収束したらゼミで授業だけでなく、より交流を深めるため様々な活動をしてみたいと考えています。

執筆者:ヨーロッパ・アメリカ学科4年次生 土肥 美琴