5月初旬に、毎年、8月25日に行われる稲鯨祭りの再映像化のための下見調査に行ってきました。稲鯨は新潟県佐渡市にある、戸数200戸ほどの集落です。海沿いには、立派な漁港があり、文字通り、昔は鯨漁を行っていました。
稲鯨祭りについては、10年前に、アジア学科の前身である文学部アジア文明学科の学生たちが、映像でまとめ、DVDを配布したことがあります。この時は、学生たちが集落の総会だけでなく、佐渡市の催しにおいて映像を披露し、各自の経験について発表しました。
あれから10年。集落のお祭りは、高齢化と人口減、さらにコロナ禍に直面する中で、一層の縮小化が進みました。こうした現実に集落の人たちはどう向き合い、折り合いをつけようとしているのか。学生たちと共に2年をかけて、お祭りを取り巻く集落の人々の模様やお祭りの変化について映像化していく予定です。
(文責・写真: 杉本浄)