東海大学では5月24日に湘南キャンパスで、デンマークにあるBOSEIフォルケホイスコーレとの交流企画を実施しました。BOSEIは18歳以上の成人を対象とした寄宿制の教育機関(国民高等学校)で、本学と交流協定を締結しており学生の海外派遣留学先にもなっています。交流企画は互いの関心や理解を深めることを目的にBOSEIの日本研修旅行に合わせて行っているもので、今回はデンマークから約50名が来訪しました。
当日は、BOSEIの学生を2グループに分けてさまざまなプログラムを実施しました。1つ目のグループは文化社会学部北欧学科の「デンマーク概論」の授業に参加。初めにBOSEIの学生があいさつし、「BOSEIでは数学や英語を学ぶのではなく、柔道や空手、テコンドーといったスポーツのほか、アウトドア、焚火、カヤックといった特色あるカリキュラムが設けられています。日本語と韓国語の授業でアジアについて学んでいる人もいます」と紹介しました。続いて日本の音楽を通して交流を深めようと、本学の学生がMONGOL800の『小さな恋の歌』を教え、一緒に歌いました。その後は「デンマーク語」を選択する学生も合流し、グループごとに両国の文化や互いの学校の特徴などを教え合い、学生たちは「昨年に続いて2回目の交流だったので、前回よりさまざまな話ができました」と充実の表情を見せていました。授業を担当する原田亜紀子准教授は、「学生たちにどんな企画にしたいかアイデアを出してもらって準備してきました。これまでの授業でBOSEIについて調べる時間も設けましたが、実際に会って話すと学ぶことが多い様子で、学生たちの充実した明るい表情が印象的でした。これを機にさらに興味を持って学びの幅を広げ、また深めてほしい」と話していました。
もう一方のグループは、本学からBOSEIへの短期留学経験のある学生と交流しました。本学の学生が大学や学部学科の特徴、日本文化などについてプレゼンし、折り紙やゲームで親睦を深めました。湘南キャンパスツアーにも出かけ、武道館で柔道や剣道の授業も見学。学生たちは、「留学以来、久々に再会できてとてもうれしかったです。企画を通して新しい友人もできました。今後もSNSなどで交流を続けていきたい」と話していました。