5月25日、東海大学とボーノ相模大野ショッピングセンターとの共同企画「キッズサイエンスデー2024」に、文芸創作学科4年次生の丹下宏史さん(以下、丹下さん)が出演し、創作落語を披露しました。内容は「ときそば」を現代劇に置き換えた創作落語です。
丹下さんの落語歴は、本人の言では4歳に遡ります。小学校1年生の頃、クラスのお楽しみ会で「うしほめ」を披露したところ、落ち(ラストシーン)までの中間部分を忘れしてしまい、約5分間アドリブでつないだ結果、無事、落ちに辿りついたそうです。
古典落語の「ときそば」は江戸の蕎麦屋台を舞台にした滑稽話ですが、これをわざわざ現代劇に置き換えたのはなぜか? 本人に訊ねると、「公演場所がショッピングセンターのキッズサイエンスショーなので、子どもでも楽しめるよう、わかりやすくしたかったからです」とのこと。
お客さんの反応は上々。大きな笑いが何度も起こりました。「人をどれだけ楽しませることができるか」が丹下さんのライフテーマ、ゆくゆくは映画業界で時代劇を復興させたい、というのが夢です。映画研究会の委員長をつとめ、去年は太秦の撮影所を舞台にした超短編映画もつくりました。これからどんな活躍を見せてくれるか、将来が楽しみです。