美術家・批評家・小説家の古谷利裕さんの講演会を行います

 文芸創作学科では、10月25日(金)に小説家・画家・批評家の古谷利裕さんをお呼びして講演会を行ないます。古谷さんは、美術家として出発し、多数の絵画・造形作品を製作し続ける一方、『世界へと滲み出す脳 感覚の論理、イメージのみる夢』(青土社, 2008)、『人はある日とつぜん小説家になる』(青土社, 2009)、『虚構世界はなぜ必要か?  SFアニメ「超」考察』勁草書房, 2018)といった批評集も出版されています。またブログの「偽日記」では、20年にわたって、美術、文学、映画、アニメ、ドラマ、哲学等のあらゆる領域の作品に対する、詳細で理論的な考察を積み重ねてきました。
 2024年には、これまでに発表してきた短編小説を『セザンヌの犬』(いぬのせなか座)としてまとめました。講演では、そのうちの一作「ライオンは寝ている」についての自作解説を行なっていただきます。
『セザンヌの犬』に収録された短編は、どれも破格で、さまざまな文学的実験に溢れており、現代文学の最先端であると断言できます。(講演会に参加する方のために3号館3階入り口で、「ライオンは寝ている」のコピーを配布しています。)

 ただ、古谷さんの作品はとても実験的なので、いきなり読んでも戸惑う人が少なくないと思います。そこで、10月21日5限に、文芸創作学科の倉数茂先生による「プレ読書会」を行ないます。「ライオンは寝ている」読解のための補助線を、ここで提示します。参加をお待ちしています。

古谷利裕講演会          10月25日(金)4限(15:20-17:00)、11号館1階101教室(11-101教室)
「ライオンは寝ている」プレ読書会 10月21日(月)5限(17:15-18:55)、11号館1階101教室(11-101教室)