2021年12月10日(金)に、映像ディレクター 児玉裕一さんをお迎えし、知のコスモス講演会「映像制作の現場から〜CMとミュージック・ビデオ制作の実際」が開催されました。撮影明けでお疲れの児玉さんでしたが、個人事務所のVIVISIONからZOOMに繋いでもらい、貴重なお話を伺うことができました。
子供の頃の児玉さんは、科学館が大好きでよく通っていたことや、仙台の大学でApple社のPC、macintoshと出会い、映像制作を始めて地元のCMや番組を制作していたこと、そして、広告代理店に就職後、フリーとなって東京でCMやミュージック・ビデオを制作するに至るまでの経緯をお話しいただきました。100名以上のスタッフを動かすCMやミュージック・ビデオの現場では、スタッフの意思統一のためにも絵コンテやビデオコンテがとても大切なツールであるとの説明があり、実際に使用されているコンテを共有画面で見せていただきながら、映像作品が出来上がっていく様子を説明していただきました。
学生からは活発な質問が出され、「普段は聞けないような裏話を聴くことできてとても貴重な経験ができて嬉しかった」、「仕事をする上で、他者とのコミュニケーションがとても大切だということがわかった」といった感想がありました。
【講師プロフィール】
児玉裕一 / Yuichi Kodama
1975年新潟生まれ。 東北大学理学部化学系卒業。 卒業後、広告代理店勤務を経て独立。 2006年より「CAVIAR」に所属。2013年9月「vivision」設立。CMやMVなどの映像作品の企画/演出から、ライブの演出まで幅広く従事。カンヌ国際広告祭チタニウム部門グランプリをはじめ、Clio Awards、One Showでグランプリを受賞。ほか 受賞多数。 2015年よりロンドンのクリエイティブエージェンシー「CANADA LONDON」に所属。
(企画・司会・報告: 樋口 喜昭 教授)