文化社会学部ヨーロッパ・アメリカ学科の三村さんがブルガリア政府奨学金を得てサマースクールに参加しました

文化社会学部ヨーロッパ・アメリカ学科の三村司さん(3年次生)がブルガリア共和国政府からの奨学金を得て、7月15日から8月2日までタルノヴォ大学のサマースクールに参加しました。同大学はブルガリア中部の風光明媚なヴェリコ・タルノヴォ州にあり、日本の大学とも多くの交流がある伝統校です。

セルビアやバルカン半島の複雑な歴史と文化に関心があり、ロシア語などスラブ諸言語にも興味を持ってきたという三村さん。飯尾唯紀教授のゼミナールでは旧ユーゴスラビアの民族問題をテーマに学びを深めています。参加の動機について、「研究の過程でブルガリア語にも興味を持ち、約1年がかりで勉強してブルガリア留学に備えてきました」と話します。

留学中は、ブルガリア語で同国の歴史や映画・民族舞踊といった幅広い文化を学び、サマースクールの最後にブルガリア能力試験(Aレベル)にも合格しました。「タルノヴォ大学の周辺にはブルガリア帝国時代の遺跡が点在し、現地の人たちは優しく、生活面でも助けてくれることが多かった」と三村さん。「世界各国からの参加者は皆、自国語のほかに英語は当然のことながら他にも得意言語を持つ“トリリンガル”が当たり前でした。僕も片言のブルガリア語のほか、入学直後から勉強を続けてきたロシア語でも留学生と親交を深めました。食事の際に僕が“いただきます”とか“ごちそうさまでした”という様子を見て、海外の留学生から『とても素晴らしい文化だ』と言われ、あらためも日本文化を誇らしく思いました」と振り返りました。

グローカルフェスタの「東欧ブース」で

三村さんは、今回の留学でブルガリア語にも自信を持ち始めたといい、帰国後はブルガリアから本学への留学生とも積極的にコミュニケーションをもち、10月12日に湘南キャンパスで開催された「グローカルフェスタ」では、「国際フェア」の一環で「東欧ブース」(ブルガリア・セルビア・チェコ・ハンガリー)の運営にも参加しました。サマースクール参加の経験や日ごろの学びを生かし、「将来は東欧諸国との貿易に携わりたい」と目を輝かせています。

飯尾教授は、「これからも多くの学生に貴重な東欧諸国への留学の機会があることを広く知ってもらいたい。少しでも関心があったら、ぜひ一歩踏み出してみてください。短期であっても自分が大きく変わるチャンスです」と話しています。