文化社会学部北欧学科の柴山由理子准教授がこのほど、フィンランド共和国から「白薔薇勲章騎士一級章」を授与されました。この勲章は、フィンランドと他国との関係発展などに尽力した外国人を称えるもので、本学では2006年に荻島崇特任教授(当時)が長年のフィンランド語教育の功績により叙勲されました。6月16日には東京都・駐日フィンランド大使館で授与式が行われました。

フィンランド政治が専門の柴山准教授は、北欧の社会政策や福祉国家のあり方などについて研究を進めています。さらに、共同研究による著書執筆やセミナーの企画をはじめ、さまざまなゲストとの交流などを通し、日本とフィンランドの学生や教員などとも交流を深め、両国の友好関係の発展に尽力してきました。昨年度は、フィンランドのサリ・ムルタラ科学文化大臣(当時)を湘南キャンパスに招いた特別講義も企画しました。16日の授与式には、本学から学校法人東海大学の山田清志理事や濱本和彦副学長(教育担当)をはじめとする教職員と、柴山准教授の研究室に所属する学生ら約30名が出席。アレクサンデル・ストゥッブ大統領の代理で、駐日フィンランド大使のタンヤ・ヤースケライネン閣下から柴山准教授に授章状が手渡されました。ヤースケライネン大使は、「柴山さんは、日本におけるフィンランドの認知度向上に大きく貢献してくれました。フィンランドはその支援に深く感謝しています」と称えました。
スピーチに立った柴山准教授は、「私が初めてフィンランドという国について知ったきっかけは、高校生の時に出会った同国からの留学生を通じてでした。早稲田大学在学時に首都・ヘルシンキに留学、現地企業での勤務を経て2018年に東海大学に着任しました。ここまでフィンランドにのめり込んだのは、これまで出会ってきたフィンランド人の謙虚さやスマートさに惹かれているからです。この出会いは私の人生に豊さを与えてくれています。今後も日本とフィンランドを行き来する中で、社会に少しでもいい影響を与えられるよう活動していきたい」と話していました。


