広報メディア学科・増田ゼミで「全国大学ビブリオバトル2025」を目指した予選会を開きました

文化社会学部広報メディア学科の増田芽衣教授のゼミナールでは、10月13日に湘南キャンパスで「全国大学ビブリオバトル2025」に向けた予選会を開催しました。ビブリオバトルは、バトラーと呼ばれる参加者がおすすめの本をアピールし合い、発表を聞いた参加者が最も興味を持った本に投票。最多票を集めた本が「チャンプ本」となる知的書評合戦です。「全国大学ビブリオバトル」は活字文化推進会議等が主催し、全国各地の大学などさまざまな団体が開くブロック予選を勝ち抜いた大学生・大学院生が出場します。

今年度から本学科に着任した増田教授のゼミでは、春学期から課題の一つとしてビブリオバトルに関する活動を開始。本の選定やプレゼンテーションの練習などを重ねてきました。今回の予選会はこれまでの成果を発揮し、全国大会につなげようと企画したものです。他学部他学科の学生にも参加を呼びかけ、文学部日本文学科の学生1名も参加した当日は、まず5、6人ずつの3グループに分かれて1回戦を実施。一人5分間の持ち時間で、選び抜いた本の内容や魅力を語りました。終了後には3分間の質疑応答も行い、「なぜその本を選んだのか?」「より詳しい内容を教えてください」といった質問にそれぞれが丁寧に回答し、最後にグループごとにチャンプ本を選びました。

2回戦では会場を14号館の教室に移し、1回戦に出場していた学生が履修している文化社会学部文芸創作学科の授業「編集と出版」の履修学生35名と担当する川口好美講師らを前に、1回戦を勝ち抜いた3名がプレゼンテーションを行いました。まず4年次生の髙橋美月さんが『店長がバカすぎて』(早見和真著・ハルキ文庫)を紹介。自らのアルバイト先での体験も交えながらあらすじや作品のポイントを語りました、続いて柴﨑翔太さん(3年次生)が『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』(二宮敦人著・新潮文庫)に次々と登場するユニークな人物について、その魅力を熱弁しました。最後に登壇した西田珠紀さん(同)は、『芸人短歌』(井口可奈編著・笠間書院)についてプレゼン。若手からベテランまで32名の芸人が詠んだ短歌が収録された同書との出会いや、短歌一つひとつの感想、自らの心境の変化を余すことなく語りつくしました。

聴衆による投票の結果、チャンプ本には西田さんが紹介した『芸人短歌』が選出。10月25日に帝京大学で開かれる「関東Cブロック決戦大会」への進出を決めました。ここで勝ち抜くと11月23日に長崎県・アルカス佐世保で開催される「全国大学ビブリオバトル in ながさきピース文化祭2025(第16回全国大学ビブリオバトル)」の出場権を獲得できます。西田さんは、「学内大会で優勝できて率直にうれしいです。ゼミで練習を重ねる中で何を伝えるべきか分析し、言葉にした際にどのように伝わるか考えてきた成果を出せました。経験を積んで次の大会でも勝ち抜けるよう頑張りたい」と語りました。また、惜しくもブロック決戦大会への出場を逃した高橋さんは、「自分が面白いと思った本の魅力を伝えられたと思います」と語り、柴﨑さんも「広報メディア学科のラジオプロジェクトで活動しているのでしゃべるのは得意。最後は『本をどれだけ深く読み込めているか』で差がついたと思います。また挑戦したい」と笑顔で語りました。

増田教授は、「ゼミナールでは、『出版甲子園(書籍企画の立案)』『全国大学ビブリオバトル』『超十代(体験型フェス)』用の企画立案、書評執筆にも取り組んでいます。学生たちは、書籍を含め様々な媒体から情報収集をして思考しアウトプットすることに集中できています。ビブリオバトルでは選書からプレゼンテーションまで半年間の学びの成果を存分に発揮してくれました。活字に触れ、その魅力を他者にプレゼンテーションする力は社会に出ても必ず役に立ちます。来年度以降も学内予選会を開いていくので、ぜひ多くの学部学科の学生にも挑戦してもらいたい」と話しています。

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