9月12日、東海大学湘南キャンパスにて、全国の付属高校生向けのオープンキャンパスが開催されました。当日、アシスタント学生として参加した1年次生の望月さんが、模擬授業のようすを報告します。

2026年9月12日(土)、東海大学で付属生限定のオープンキャンパスが開催され、文芸創作学科では、全3回にわたり学科説明会と模擬授業が行われました。
模擬授業を担当したのは、文芸創作学科の吉田先生です。今回の授業では、日本の伝統的な文芸の一つである「俳句」・「短歌」をテーマに、実際の句をもとにしながら、俳句における表現の可能性について考えました。
授業では、五・七・五あるいは五・七・五・七・七という基本的な形式だけでなく、「字余り」や句と句の間の開け方、読み方などについて取り上げました。ただ技術を学ぶだけではなく、「俳句・短歌としてどこまで許されるのか」「どこからが表現としてやりすぎになるのか」といった境界についても、実際の句を元にさまざまな視点から考えていきました。
また、授業ではSNSでの「バズり」についても取り上げられました。俳句・短歌にも、日常の出来事を題材にして「わかる」と共感を集めるものや、社会的なテーマを扱うことで議論を呼ぶもの、思わず笑ってしまうような愉快さから注目を集めるものなど、さまざまな広がり方があるそうです。同じ「バズる」という現象でも、そのきっかけや受け取られ方には違いがあります。身近なSNSの「バズり」を切り口に俳句・短歌を考えることで、言葉が人の心を動かす仕組みについて、さまざまな視点から考えることができました。

授業の最後に吉田先生は、「まだ、世界を変える詩歌に出会ったことがない。そんな詩歌を書ける人に僕は出会ってみたい」と話しました。その言葉から、言葉の力や表現の可能性に対する先生の思いが伝わってきました。
俳句・短歌は、一見すると難しく感じるかもしれません。しかし、今回の授業を通して、俳句・短歌は私たちの日常にも身近で、誰でも挑戦できる文芸の一つだと感じました。文芸創作学科で学べることは、小説を書いたり、難しい文章を読んだりすることだけではありません。さまざまな表現方法を学び、自分の「伝えたい」という思いを言葉にして、誰かの心を動かすことも文芸創作の一つです。今回のオープンキャンパスは、参加した高校生にとって言葉や表現の面白さに触れる機会となりました。