駐日エジプト・アラブ共和国大使のアイマン・アリ・カーメル閣下による講演会を開催しました

文化社会学部アジア学科では11月12日に湘南キャンパスで、駐日エジプト・アラブ共和国全権大使のアイマン・アリ・カーメル閣下による講演会を開催しました。本学部の「知のコスモス」の一環として、本学文明研究所、創造科学技術研究機構との共催で開いたもので、学生や教職員、市民ら約200名が参加しました。

第1部の講演では、カーメル閣下が19世紀から続く日本とエジプトの交流の歴史や、ヨーロッパとアジア、アフリカの中間地点にあり、さまざまな文化が行き交うエジプトの特徴を紹介するとともに、日本との類似点として「長い歴史の中で培ってきた芸術や科学、技術が現代まで受け継がれている」と語りました。第2部では、本学科の山花京子准教授と国際教育センターのアブドーラ・アルモーメン教授とのトークセッションを実施。カーメル閣下の子どものころの夢や外交官を目指した理由をはじめ、漫画やアニメといった日本文化がエジプトでどのように受容されているか、メディアで報じられている内容と実像のギャップなどについて語り合いました。

終了後には、駐日エジプト大使館に保管されていたエジプトの観光名所などを映した写真スライドのデジタルデータの贈呈式も実施。この資料は、大使館の依頼を受けて本学科の学生がデジタル化作業を進めていたもので、学生代表が大使にデータの入ったDVDを手渡しました。

また、カーメル閣下は講演前に本学が所有するパピルスや布製品などの「エジプト・中近東コレクション」も視察。「これらの資料はもっと多くの人々にその存在と価値を知ってもらう必要がある。今後も保存と活用などさまざまな面で東海大学と協力し、ぜひ共同で展示会を開きたい」と語っていました。

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