北欧学科と健康学部、オーフス大学の学生による交流会を開催しました

文化社会学部北欧学科の柴山由理子講師のゼミと健康学部健康マネジメント学科の堀真奈美教授のゼミ、デンマーク・オーフス大学の学生、東海大学ヨーロッパ学術センターが両国の文化や健康事情を語るオンライン交流会を11月5日と12月3日に実施しました。

北欧学科は日本で唯一「北欧」を専門的に学べる学科であり、オースフ大学には日本語を学ぶ課程が設けられていることから、今年5月からオンラインでの交流会を月1回程度ずつ実施してきました。一方、QOL向上を目指し2018年に新設された健康学部は、カリキュラムにデンマークのQOLに注目した海外研修プログラムを設けているなどデンマークとの縁があり、北欧学科が行ってきたオーフス大学との交流会に健康学部健康マネジメント学科の堀教授のゼミに所属する3年生も参加する形で今回の取り組みが実現しました。初回の11月5日は、異文化交流を目的に各参加者が好きな映画について英語で発表。12月3日は、互いの交流を通して「北欧」や「健康」、「日本」などへの理解を深める機会として、日本側は2学科混成のグループによる発表を行いました。

12月の交流会に向けて日本側の学生たちは、新型コロナウイルス感染症への対策としてLineを使って具体的なテーマを決定し、それぞれ遠隔で準備を進めてきました。当日は、グループごとに、日本とデンマークの食文化の違いや運動と健康の関係、新型コロナ流行後の生活と健康問題などについて発表。日本では季節ごとに異なる食材を使った料理が食べられている一方、デンマークでは冬にはカロリーが高いものを食べ、夏には軽い食事を食べる傾向にあることや、デンマークではレストランで食べ残しの持ち帰りを推奨することで残さを減らす取り組みが行われていることなどを発表。また、日本で生活習慣病を減らすために推奨されているエクササイズや、デンマーク政府の取り組みなどについて意見を交わしました。またオーフス大の学生たちは、デンマークでの冬の過ごし方を紹介。日照時間が短い同国では、うつ病などの対策として運動や空気の入れ替えが推奨され、家では落ち着いた時間を過ごすことが重視されており、「家の中で過ごす時間が長いため、健康維持のためにもデザイン性のよいものを身近に置きたいという意識が高い。その一方で、新鮮な空気を体内に取り入れることも重視ししています」と語りました。

学生たちからは、「『健康』と一口にいっても、北欧学科と健康マネジメント学科の学生はそれぞれ考え方や感じていることに違いがあることがわかり興味深かった」「日本では食を改善することで健康維持につなげる発想がある一方、デンマークでは運動を重視しているなど、両国で発想に違いがあることがわかって面白かった」「オーフス大の学生たちはとてもフレンドリーで楽しく交流できた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で北欧に行くことはできませんが、終息したら必ず行きたいと思うようになりました」といった感想が聞かれました。