材料科学科・工学研究科応用理化学専攻金属材料学領域合同の「キャリア支援教育」を開催しました

工学部材料科学科と大学院工学研究科応用理化学専攻金属材料学領域では1月15日から24日まで、湘南キャンパスで「キャリア支援教育」として企業説明会を開催しました。本学科3年次生の「先行卒業研究」と本専攻1年次生の「応用理化学研究ゼミナール2」の授業の一環で開いたもので、材料技術者としての自覚を持ち、明確な目標を設定して卒業できるよう支援しようと、10年以上にわたって実施しているもの。宮沢靖幸教授ら本学科の教職員が長年にわたって連携してきた企業や、本学科同窓会「金剛会」の協力を得て6日間で計30社の人事担当者らが来学し、各社20分で企業概要や具体的な仕事内容、福利厚生のほか、卒業生社員が自身の就職活動のスケジュールや仕事のやりがいなどを語りました。

19日の回に登壇した株式会社プロテリアルの則正雄賀さん(大学院工学研究科応用理化学専攻2020年度修了)は、「私自身もそうでしたが、まだ就職活動に対してぼんやりとしたイメージしかないという学生もいると思うので、就活の経験や仕事内容を伝えることで今後の選択肢を広げるきっかけになれば」とコメント。金属技研株式会社の片倉彰真さん(工学部材料科学科21年度卒)は、「学生のときに今回と同様の説明会で企業の担当者の方と直接話す機会があり、大学で研究していたろう付けの技術を現場で生かせるのではと今の会社に興味を持ちました。後輩たちを前に説明するのは緊張しましたが、こうした機会をいただけて感慨深い」と話していました。

参加した大学院工学研究科応用理化学専攻の学生は、「さまざまな企業の担当者の話を聞き、どの会社からも“社会の役に立ちたい”という強い思いを感じました。卒業生の先輩方なので、企業が開催する説明会から一歩踏み込んだ話が聞けました。自分の研究分野と異なる企業や業界にも興味が広がりました」と話していました。各社の説明終了後には個別質問の時間も設け、学生たちは積極的に採用試験や業務の内容などを聞いていました。