航空宇宙学科航空宇宙学専攻の田中教授がドローンの国家資格「二等無人航空機操縦士」のライセンスを取得しました

航空宇宙学科航空宇宙学専攻の田中真教授は、ドローン操縦の国家資格となる「二等無人航空機操縦士(回転翼航空機(マルチローター)」のライセンスを取得しました。この国家資格は、2022年12月に国土交通省令で定められている航空法の中に新設されたものです。無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格です。
ライセンス取得に至る経緯をお聞きしました。「田中研究室では2017年からドローンの研究を小さくスタートさせていました。2022年12月から航空法の法体系が変わり、研究活動でドローンを使用するためには必須のライセンスであると考えて受験に挑戦しました。航空宇宙学専攻には航空機や宇宙を目指すやる気のある学生が数多くいます。これからは国家戦略の1つであるドローンの研究開発やドローンの操縦士養成につなげる研究教育活動も田中研究室の1つの取り組みになると考え、学生さんの模範となれるよう教員である私がライセンスの取得に挑戦した次第です。」と田中教授は語りました。

どのようなステップで国家資格に合格したのかお聞きしました。「大学の講義がない週末を使って、2023年から東京都内のドローンスクール(国土交通省に「登録講習機関」として認定されたスクール)に少しずつ通いました。まず民間資格の1つであるDPAドローン操縦士回転翼3級に合格し、次に同スクールで学科・実技講習を受けた後、「二等無人航空機操縦士」の実地修了審査(実技試験)に合格しました。最後に国家資格である無人航空機操縦士の試験(学科試験のみ、実技試験は実地修了審査に合格して免除)を受けました。学科試験の内容は、航空宇宙学専攻のカリキュラムの講義内容が豊富に含まれていることもあり、自信を持って受けることができました。航空宇宙学専攻の学生さんであれば、資格取得にとても有利であると思いました。限られた時間の中でドローンの操縦を習得することが難しかったですが、ライセンス取得まで達成できてとても嬉しいです。」と田中教授は喜びを語ります。

航空宇宙学科航空宇宙学専攻には、ドローンを含む無人航空機(UAVs)の研究開発を進める稲田喜信教授、沼田大樹講師もおられ、ドローン・航空機・超音速飛行機を包括的に学ぶカリキュラムが充実しています。また全国の大学に先駆けて2023年8月より東海大学には「東海大学ドローンアカデミー」も開校されています。