工学部航空宇宙学科の水書稔治教授の研究室が6月12日に、湘南キャンパスで特別講演「航空機の研究開発-君の想いが明日の空を創造する-」を開催しました。自衛隊装備品の研究開発に取り組む防衛装備庁の先端技術を学ぶとともに、国立研究機関の仕事内容を知ることで、大学院生・学生のキャリア形成につなげることを目的としています。昨年夏に初めて開催した際に好評を得たことから今回で2回目の開催となりました。当日は、防衛装備庁航空装備研究所所長(工学博士)の森重樹氏を講師に招き、約80名が聴講しました。

森氏は先進技術実証機を例にして航空機の研究開発活動や、航空装備研究所が取り組むさまざまな研究プロジェクトを説明。海外との連携・競合の実態や日本独自の研究技術について解説したほか、求める人材像や具体的な業務内容を語りました。また、防衛装備庁採用担当を務める長官官房人事官付・防衛技官の小林将志博士が防衛装備庁の概要を紹介。自衛隊が使用する防衛装備品の研究開発や調達、政策の企画立案といった同庁の業務内容を説明したほか、研究開発プロジェクトの事例、留学制度、令和7年度よりはじまった奨学金制度などを紹介しました。
参加者からは、「昨年度に引き続いて大変興味深い話を聞くことができました。航空機の研究開発に興味があるので、今後の展望などの話が興味深かった」「防衛装備庁の活動内容や役割を知ることができました」「人力飛行機チームに参加しているので、ものづくりに関する知識は多少ありますが、今回の講義でさらに理解が深まりました」といった声が聞かれました。

