機械工学科卒業生の清水さんが「塑性加工春季講演会」で優秀論文講演賞を受賞しました

工学部機械工学科を2025年度に卒業した清水弥明さん(芝浦機械株式会社)がこのほど、日本塑性加工学会の「2026年塑性加工春季講演会」で優秀論文講演賞を受賞しました。3月18日から20日まで静岡大学浜松キャンパスで開催された同講演会で発表した「管の断面変形プレス曲げ加工におけるスプリングバック低減メカニズムの解明」が評価されました。

清水さんは窪田紘明准教授の研究室に所属し、金属などの材料にプレスや曲げ加工を施した際に金型から外すと材料が元に戻ろうとして角度や形状がわずかに変化する「スプリングバック」のメカニズムの解明に取り組んできました。「断面が丸い管材を四角く加工すればスプリングバックが起こりにくいとされてきましたが、なぜそうなるのかは分かっていませんでした。先行研究として3次元解析では実証されていたので、実際の実験と解析を組み合わせて詳細なデータを取っていくことから始めました」と振り返ります。研究の結果、管材を曲げる際に圧縮される内側と引っ張られる外側の両方に変形を加えることで残留応力が低減され、スプリングバックが抑制されることを明らかにしました。「四角く加工すること自体が重要なのではなく、内側と外側の両方に変形を加えることがポイントだと分かりました。そのため、四角以外の断面形状でもスプリングバックの低減が見込め、より自由度の高い加工につながる可能性があります」とまとめました。

清水さんは、「初めて学会に挑戦し、このような賞をいただけたことを大変うれしく感じています。過去に同様の学会で発表した先輩方からのアドバイスも力になりました」と振り返りました。現在は機械メーカーに勤務しており、「研究内容とは異なる現場ではありますが、窪田准教授の研究室では多くの学生が国内外の学会発表に臨んでおり、発表練習などでアドバイスし合う中で、気になることを言語化して伝えられるようになったことは、社会人になってからも大いに役立っています。学会発表に当たっては、機械工作室の職員の方にも助言をいただきました。支援体制も充実しているので、後輩たちにもぜひ積極的に活用して研究に励んでほしい」とアドバイスを送りました。