工学部機械システム工学科の落合成行教授がこのほど、日本設計工学会創立60周年記念「国際化貢献賞」を受賞しました。この賞は、同学会が設立60周年を迎えるにあたって設計工学に関する国際的学術交流の推進や、同学会の国際化への多大な貢献を果たした会員を表彰するものです。落合教授は、長年にわたり同学会の委員・理事などを務め、現在は企画編集委員長として学会誌の編纂に携わっています。流体を利用したトライボロジーをベースに、自動車やエネルギー機器、情報機器などに多用される機械の摩擦を減らすために使われる軸受(ベアリング)に関する研究、環境問題に関わる研究などに取り組み、国際会議での発表や会議運営に携わっています。ほかにも欧米の大学・研究機関との協働研究、アメリカトライボロジー学会の学術誌『TLT(Tribologists and Lubrication Engineers)』をはじめとする国際学術誌への論文掲載など、国際的な学術交流にも取り組んでいます。

落合教授は受賞について、「設計工学は機械工学の包括的な分野であり、私の研究分野であるトライボロジーは同学会の一角を成しており、歴代会長を輩出するまでの分野に成長しています。この学会は私の師である故・橋本巨名誉教授を指導された和田稲苗先生が設立に関わっており、私もいわば孫弟子として感慨深いものがあります」と感想を語りました。「さまざまな学会の運営にも少子高齢化の影響が表れています。今後は運営に携わる研究者の負担に寄ることなく、若手研究者らが集いたくなるような魅力ある組織であることも重要です。AIやロボット化といった大きな転換期に臨み、維持や保持といった発想ではなく、研究のあり方や楽しみといった“根本”に立ち返ることが求められると思います」と話しました。