「東海大 楽しい化学教室」を開きました

工学部応用化学科では11月28日、29日に湘南キャンパス18号館にある応用化学実験室で中学生向けの科学実験イベント「東海大 楽しい化学教室」を開催しました。子ども向けの科学実験教室を運営している民間団体「サイエンス倶楽部」と協力して、同倶楽部の「大学実習」の一環で実施したもので、本学科の稲津敏行教授のサポートを受けながら、中川洸希さん(大学院工学研究科工業化学専攻1年次生)と前川尚樹さん(応用化学科4年次生)、南原一仁さん(同)が指導にあたりました。

両日合わせて約60名が参加したイベントでは、中学1年生がアセチルサリチル酸など3種類の医薬品の合成を、2年生と3年生が衣類などに広く使用されている2種類のアゾ染料を合成し精製する実験に挑戦しました。最初に本学科の学生がサイエンス倶楽部のメンバーと協力して作成したテキストを元に、大学の授業や研究でも使っている実験器具の使い方や注意事項を説明。その後学生が手順を説明し、参加者は真剣な面持ちで作業を進めていきました。染料の合成では、できあがった試料を使って実際に布を染色する実験も行い、綿棒を使って元素の周期表など思い思いのデザインを描いていました。

学生たちは、「こうしたプログラムでは教える側が内容をしっかり理解できていないとうまく説明することができません。そのトレーニングとしてよい機会になったと思います」「私たちがつい当たり前だと思ってしまっていることにも疑問を投げかけてきます。また、想像していなかった視点から発想する様子を目にすることで、柔軟な考えを持つことの大切さを実感しました」と感想を話していました。

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