学生グループ「TNラボ」が「宇宙建築賞」審査会を運営しました

工学部建築学科の学生が中心となって活動している「TNラボ」が、11月28日に湘南キャンパスで開催された第3回「宇宙建築賞」審査会の企画運営を担当しました。このイベントは、宇宙飛行士の山崎直子さんをはじめ工学部建築学科の十亀昭人准教授や研究者の有志からなる宇宙建築の会が2014年度からはじめたもので、昨年度から宇宙建築に興味を持つ学生が集うTNラボが運営に携わっています。TNラボには、本学のみならず国内の学生が幅広く参加しており、十亀准教授の指導を受けながら宇宙建築に関するイベントの企画などを行っています。

審査会には約40名が参加。「月面空間の洞窟に10世帯の居住空間を提案する」という課題について、全国から集まった21作品を専門家が審査。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の春山純一先生による講演会も実施し、月探査衛星「かぐや」が2009年に発見した縦孔の概要やその内部の探査を目指す「UZUME Project」の概要が紹介されました。また、今回初めて参加者交流ワークショップを開催。『「UZUME」×「トシ」~UZUMEに月面住居を建設して数年後・・・月には「トシ」が出来ていた~』をテーマに、最初に参加者全員が一人ずつ宇宙で生活に必要なものを発表。それを集約する形で「生活リズム・時間」、「統治形態」、「人間関係」、「仕事」についてグループで話し合い、最後に成果を発表しました。

イベントの運営リーダーを務めた髙橋鷹山さん(工学部建築学科4年次生)は、「審査会には専門家や社会人も多く参加しており、そうした人たちと学生の交流を活性化させたいと思い今回初めてワークショップを企画しました。社会人と学生それぞれの違った観点から意見が出されるので、私自身にとっても多くの発見がありとても有意義だったと思います。宇宙建築については最近社会の関心が高まりつつあるので、これからもこうした機会を通じてその魅力を発信していきたい」と話していました。

なお12月23日には受賞作品が発表され、大学院工学研究科建築土木工学専攻1年次生の鈴木晶雄さん、岡崎雄さん、佐藤大海さんの作品「Moon Cavern CELL’ 92」が入選しました。

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