工学部の吉田一也客員教授がこのほど、一般社団法人日本銅学会の名誉会員に推戴されました。同学会は、銅および銅合金に関する科学技術の進歩・向上や、材料・技術、伸銅工業の健全な発展を目指すべく、講演大会や学会誌(論文)の発刊、国際的な研究協力を展開しています。2005年度からは会員の中から学術・技術の発展に寄与し、功績が顕著な研究者・会員を名誉会員として推載しています。
吉田教授は1982年に本学大学院工学研究科博士課程修了し、その後は工学部教員として、材料加工や塑性加工に関する研究に取り組みながら多数の論文を発表。2014年からは工学部長に就任したほか、2016年から副学長(研究推進担当)も務めるなど全学的な研究活動の推進にも尽力してきました。また、学外においては一社)日本銅学会の会長代行や副会長などを歴任したほか、日本塑性加工学会の会長を務めるなど同分野の発展に大きく貢献してきました。
吉田教授は名誉会員推戴にあたり、「私は銅に関する研究で博士の学位を取得しました。以降約40年間の研究や学会での活動が評価され、栄誉ある称号に推戴されとても感慨深く思います。あっという間の研究人生だったと少しの寂しさもありますが、総仕上げとして名誉会員に推戴されたという喜びもあり、これまで研究室でともに努力を重ねてきた学生や大学院生、サポートしていただいた教職員の皆さんに心から感謝しています」と笑顔で語りました。また、「本学は、どのような課題においても自由な視点やテーマで研究活動を展開するフィールドを有しています。また、発想力や、やり抜く力を持った若い研究者が大学院生や教員として多く在籍しているので、今後も学生や大学院生とともに社会貢献につながるインパクトのある研究成果を多数挙げてくれる」と期待を寄せています。