工学部生物工学科の笹川昇教授が2022年度ティーチング・アワードの優秀賞を受賞しました

工学部生物工学科の笹川昇教授が「2022年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で松前義昭学長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業アンケートなどの結果に基づき、ユニバーシティビューローを中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2022年度は5名に優秀賞を授与しました。

笹川教授は、「賞をいただけたのは学生たちのおかげです。“教授する側こそ、常に勉強し続けなければいけない”と叱咤激励されていると受け止めています。実習では手を動かすことで理解が深まりますが、その思いを座学にも取り入れ、体と五感を使って学ぶ授業を実践したいと考えています。学生たちには、単に答えを得るために学ぶのではなく、自分自身で問題を探し出し、考え抜いて解決法を見いだしていく力を養ってほしい。そのためにも、自分自身が手を抜くことなく学生たちに向き合い、より充実した授業を目指します」と話しています。

分子生物学や遺伝子工学が専門の笹川教授は昨年度、1年次生を対象とした「一般生物学」や3年次生対象の「食品科学」「バイオテクノロジー」などの科目を担当。授業では学生が理解しやすいように各回の構成をしっかりと組み立て、明確に話すよう心がけています。実際の講義では特に“授業担当者自身が楽しむ”ことを意識し、学生たちに学問の面白さが伝わるよう留意。「食品科学」の授業では有機化学や生化学、微生物学などの基礎科目が実生活にどのように役立っているかを体感してもらうため、さまざまな缶詰やレトルト食品を補助教材として持ち込むとともに、もともと食品に関心のある学生たちの興味をさらに刺激する多様な話題を提供して、各科目の学習が縦横につながって深化するよう促しています。