国際学部の学生が港区の子ども向け日本語教室のサポートに取り組んでいます

国際学部国際学科の開講科目「Global Action Advanced B」を受講する学生たちが今年度、東京都港区主催「子ども向け日本語教室」のサポートに取り組んでいます。同区内には80カ国の大使館があり、外資系の企業も多く、約130カ国・約2万4000名の外国人が暮らしています(令和7年10月1日現在)。同区では「地域で育む日本語学習支援プロジェクト」の一環として、今年度から区内在住の小中学生を対象に「子ども向け日本語教室 みなとにほんごふれあいスペース~ことばの宝箱~」を実施しており、本学部では3、4年次生が学ぶ品川キャンパスが同区内にあることから、地域連携の一環としてサポートに取り組んでいます。

教室は前・後期10回ずつに分けて実施され、前期はサマーセッション科目を受講した学生27名がサポートに参加しました。子どもたちが楽しみながら日本語に親しめるゲームや遊びのアイデアを提案したほか、教室ではプログラムの進行や子どもたちの支援などを担当しました。9月13日の教室では、「しりとり」や、ものの特徴を言葉で説明して当てる「私はだれでしょう」などのゲームを実施。保護者からは、「インターナショナルスクールに通っており、家でも日本語を話す機会が少ないので、こうした機会に楽しみながら日本語を学べるのはとてもありがたい」などの感想が聞かれました。前期の教室の最終日となった10月24日には、品川キャンパスでハロウィンにちなんだ遊びやゲームを実施。福崎絢弓さん(3年次生)は、「日本語教師を目指しているので、外国の子どもたちと触れ合う機会はとても勉強になります」と話していました。

また同日には、11月22日から来年3月21日までの予定で開催される後期の教室を担当するウインターセッションの受講学生19名に対する説明会も行いました。港区の担当者から取り組みに対する概要が説明され、学生たちはグループに分かれて子どもたちに楽しみながら日本語に親しんでもらうためのゲームや遊びを提案しました。武井智成さん(3年次生)は、「アルバイトでテニスのコーチをしており、外国の子どもたちと触れ合う機会があります。この教室を通してさまざまな国の子どもたちとのコミュニケーションの取り方を学びたい」と意欲を話しました。

学生たちを指導する語学教育センターの寺薗佑介講師は、「国際学部には日本語教師の仕事に関心がある学生が多くいます。昨年4月に創設された国家資格『登録日本語教員』は試験だけではなく教育実習も必須です。その準備として、学生のうちに実践の場を経験できるのは貴重な機会。大いに学んでほしい」と話しています。荒木圭子学部長は、「講義の一環として外国人の子どもたちの日本語教室に携われるのは、品川キャンパスならではの大きなメリットです。学生たちにはこの機会を生かして学んでほしい。本学部としても今後は大使館との関わりなども含め、港区との連携を進めていきたいと考えています」と話しています。