国際学部国際学科の学生有志が中心となって活動する「Ubumwe Coffee Project(ウブムウェコーヒープロジェクト)」が10月3日に、付属相模高校の建学祭にコーヒートラック(キッチンカー)を出展しました。同プロジェクトには約30名の学生が参加。東アフリカのブルンジ共和国で生産されたコーヒー豆やコーヒー飲料などの販売を通して、国際協力への理解を深めています。販売で得た利益を現地に還元することを目指し、首都圏で開催されるイベントなどにも積極的に参加しています。



今回の出展は、本学科の和田龍太准教授が母校の生徒たちに国際学部の取り組みを知ってもらいたいと、同高生徒会中央執行委員会顧問の杉下弘美教諭に出展を持ちかけたことがきっかけで実現しました。同高では2年前から建学祭でフードトラックを招いています。杉下教諭と生徒会長の進藤正太さん(2年生)らは、「東海大学の学生が取り組むプロジェクトのコーヒーなら、来場者や生徒にさらに喜んでもらえると考え、検討を重ねました」と振り返ります。4月には建学祭の実施要領とともに学校側へ出展を提案し、承認を得ました。夏休みには和田准教授と、プロジェクトの顧問を務める荒木圭子学部長、プロジェクトのメンバーで相模高出身の学生が高校を訪問。その後もメールでやり取りを重ね、準備を進めました。



当日は、正門の受付近くの木陰にコーヒートラックを出展し、多くの来場者が淹れたてのコーヒーを味わいました。約20名の学生が、豆をひく、ドリップするといった作業を分担。来場者に積極的に声をかけ、足を止めた人たちにパネルも用いてブルンジの現状やプロジェクトの活動を紹介しました。熱心に話を聞いていた来場者は、「大学生の間にアフリカの国について知るだけでなく支援につながる活動までしていることに驚きました」とコメント。同高出身の学生に会いに来る生徒もおり、先輩と後輩が久しぶりに会話を楽しむ姿も見られました。



相模高生徒会長の進藤さんは、「3月のオンラインミーティングと夏休みの本校での打ち合わせで卒業生と話し、在校中の思い出話や学生生活について聞き、大学を身近に肌で感じられる機会となりました」と話しました。杉下教諭は、「2日間でおよそ8000名の来場者がある本校の建学祭では、多くの皆さんに喜んでもらえるコーヒートラックは最適の出展でした。学生の皆さんが現地で見聞きし考えた貧困や教育、ジェンダー問題について、自身の言葉で紹介してくれるのは、とても説得力があります。おいしいコーヒーが途上国支援のさまざまな可能性について生徒たちが考えるきっかけになりました」と話しました。
相模高出身で、出展のために打ち合わせを重ねてきた本多亜優奈さん(1年次生)は、「相模高在学中にお世話になった先生にあらためてきちんとしたメールを送るにあたり、文面や言い回しを考え、先輩や先生にも助けていただきました。入学直後のガイダンスで先輩たちの説明を聞き、自分の人生の可能性を広げたいと思い、すぐにプロジェクトに参加しました。建学祭では来場者にコーヒーを提供しながらブルンジについて紹介しました。母校の先生方や後輩たちに頑張っている姿を見てもらえたらうれしい」と声を弾ませました。荒木学部長は、「多くの方々が集う建学祭は、高校生や保護者の方々、来場者の皆さまに本学部を理解し、東海大の高大連携を知っていただくいい機会です。学生たちには、自分が高校生だったころを思い出し、そこから今日までの軌跡を客観的に見つめ直す機会にしてほしい。そうした思いを言語化することは、今後の学びにとって大切な訓練にもなります」と話しています。