国際学部のタギザーデ・ヘサーリ・ファルハード准教授が「Highly Cited Researchers 2022」に選出されました

国際学部国際学科のタギザーデ・ヘサーリ・ファルハード准教授がこのほど、世界的な学術情報サービス企業、クラリベイト・アナリティクス社(Clarivate Analytics)の「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers 2022)」に選出されました(選出分野:クロスフィールド=複合領域)。世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文を発表し、後続の研究に大きな影響を与えている科学者が選出されるものです。選考にあたっては、Web of Science™ の引用文献データが活用され、クラリベイト社のInstitute for Scientific Information (ISI)™に所属するビブリオメトリクスとデータサイエンティストが分析。2022年度は、世界69の国と地域から過去10年以上にわたって科学と社会科学分野の多様な研究領域に著しい影響を与えた6938名の研究者が選ばれ、日本からは90名の研究者が入りました。

経済学が専門のタギザーデ准教授は2011年に文部科学省奨学生として来日し、19年にテニュアトラック教員※として本学に着任。イランと日本の研究者とともに経済、金融、エネルギーなどさまざまな分野の共同研究プロジェクトを立ち上げ、その成果は多くの論文誌や書籍などで紹介されています。「高被引用研究者への選出にあたって、東海大学の一員として大学の成功に貢献できたことを光栄に感じています。このような高い研究レベルを達成し、維持するには、何年にもわたる努力や献身、粘り強い姿勢を持ち続けるとともに、国際協力が必要ですが、最も重要なこととして協力的で融通の利く研究環境のサポートは欠かせません。良好な研究環境を提供してくださった東海大、日本の文部科学省および日本学術振興会に感謝しています」とコメント。また、「高被引用論文著者のリストに載ることは最終的な目標ではありませんが、これは有意義な研究に取り組み、次世代の研究者を育てるという私の目標達成に向けて励みになることです。研究成果を他者と共有し、学生や興味のある人に知識を広めなくてはなりません。研究方法論やユニークな研究アイデアの選び方を教え、質の高い調査を行うための方法論や影響力の大きい学術誌への論文掲載のポイントなどを学内外でワークショップを開いて伝えていきたい」と今後への抱負を語っています。

※10年度に文部科学省が公募した科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」プログラムにおいて、東海大学は「国際的研究者を育て得るメンター研究者養成」を提案し採択されました。その後、14年度にはテニュアトラック制度を基本とする若手研究者育成プログラム、16年度からは卓越研究員事業に採択され、本学独自のテニュアトラック制度を展開しています。