国際理解講座「国際学科卒業生と語るグローバルキャリア」を開催しました

国際学部では1月16日と20日に湘南校舎で、国際理解講座「国際学科卒業生と語るグローバルキャリア」を開催しました。本学部は今年度、教養学部から独立する形で開設しました。本講座は昨年度まで教養学部国際学科で1セメスターに2回程度実施しており、社会で活躍する人に成功も失敗も交えてあらゆる実例を語ってもらうことで、学生たちにグローバルキャリアへの関心や世界に出ていくきっかけをつくることを目指しています。今回は学生に本学科の卒業生とのつながりも深めてもらおうと田辺圭一准教授が企画しました。

16日は元アマゾンジャパン合同会社経営会議メンバー兼ディレクターの星健一氏 (教養学部国際学科1988年度卒、kenhoshi&Company代表 他、数社の上場会社の社外取締役)が登壇。創成期から成長期を経営陣の一員として支えた星氏は、日本の人口減少や高齢化、企業の現状や海外との平均年収の差などを説明し、「流れに身を任せていると、誰もが貧困層になるリスクがあります。危機感を持って自分で現状を認識し、プランニング、実行するサイクルを繰り返していくことが大切。高い英語力は必須であり、DXやファイナンス知識は大きなプラスになります」と語りかけました。さらに、「学生時代にアメリカ・シラキュース大学に留学し、周りの学生たちの勉学に対する真面目な姿勢を知って恥ずかしくなりました。帰国後はクラスの一番前に座って講義を受けました」「仕事は一人でするものではなく、いかにチームでやってもらうかが大切だと気づきました」など、自身の経験を次々に語りました。

20日は元マイクロソフトジャパン株式会社常務取締役の高橋明宏氏(教養学部国際学科1988年度卒、リカージョン合同会社代表取締役)が講演。大学卒業後に務めた企業は営業職の過酷さに追い詰められて1年3カ月で退社し、「人生で一番のどん底を味わい、自信がなくて下を向いていた時代でした」と振り返りました。それでも、「周りを見返したい」と勉強とアルバイトを両立し、アメリカ・ダラス大学大学院に入学してMBA(経営学修士)を取得。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏とともに働いたエピソードや日本と海外企業の考え方の違いなども解説しました。質疑応答では学生から外資系企業に向いている人材や女性のキャリアアップなどについて多くの質問が上がり、一つひとつ丁寧に回答。「マイクロソフトは苦労し

聴講した学生は、「誰もが知っているビル・ゲイツ氏とも仕事をしてきた高橋さんが、学生時代は勉強が得意ではなかったといった話を聞いて、私自身のこれからのキャリアも無限大だと感じました。何もしなければ次につながらない。できること、やりたいことをたくさん経験していきたい」と話していました。