健康学部健康マネジメント学科では10月6日に湘南キャンパスで、本学科卒業生の小曽根瑞希さん(2021年度卒・株式会社タニタ)と加賀美晴香さん(24年度卒・川崎市北部地域療育センター)による講演会を開催しました。1年次生の必修授業「入門ゼミナールB」の一環で実施したもので、将来に向けた具体的なキャリアをデザインしていくことで、本学部の学びをより深く理解してもらおうと企画したものです。
本学部4期生の加賀美さんは在学中、大学や地域の手話サークルで活動したほか、子ども向けの放課後等デイサービスや精神障がいのある人を支援する地域生活サポートセンターでのアルバイト、聴覚障がいのある学生のノートテイカーや登校支援のガイドボランティアにも取り組み、「将来につながる経験を積み、自己成長のための学びが重要だと感じました。多様なバックグラウンドを持つ人との出会いを通して価値観や視野が広がりました」と語りました。卒業後はソーシャルワーカーとして相談・地域支援に関する業務を担っており、「健康学部で社会福祉士と精神保健福祉士の国家資格をダブル受験できたことで、就職後の業務の幅が広がり、次の資格にも挑戦しやすい」と話しました。
本学部1期生の小曽根さんは、「栄養系に興味がありましたが、管理栄養士を養成する学部や大学に進学すると進路の希望が変わったときに対応できないので、健康学部の多様な学びは魅力的でした。最初はあまり興味のなかった社会福祉系の授業にも関心を持つことができ、結果として生きていくうえで必要な知識を得られました」と語りました。また、学園の海洋調査研修船「望星丸」で諸外国を訪問する「海外研修航海」に参加した体験談も披露。柴田健雄准教授の研究室で統計学を学び、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)の大学院を経てタニタに就職し、現在は技術部門で製品の試験データや分析評価などを担当しています。「『健康をはかる』製品・サービスの提供を通じて『健康をつくる』ことが会社のミッションで、健康学部の理念とも非常に親和性が高いと感じています」と話し、後輩たちに向けては、「やらない後悔よりやって後悔したほうがいい。面倒と感じることにも学びやチャンスが隠れているので、大学生にしかできない経験をしてください」とエールを送りました。

