「運動領域勉強会」を開催しています

健康学部健康マネジメント学科では、健康や運動に関する知識と指導方法を専門的に学ぶ「運動領域勉強会」を毎週火曜日に開いています。本学部は今年度新設され、授業は1期生のための基礎的な内容が多いことから、「低学年のうちからより専門的に学びたい」という学生の声を受けて勉強会を発足しました。約20名の学生が参加し、本学科の教員が専門分野ごとに講師を務めています。春学期はストレッチの方法や筋力測定法を学んだほか、関節の可動域や体の使い方についても知識を深めました。

秋学期の勉強会は9月25日から開始。3回目となった10月9日は学科主任の有賀誠司教授が担当し、腕立て伏せとスクワットの指導法を学びました。最初に有賀教授が、「トレーニング動作の説明は、初めに目的と効果を伝え、指導者がデモンストレーションを見せたあと、細かなポイントと起こりやすいミスを解説し、実際に体を動かしてもらいながら動きを確認します」と説明。学生たちは二人一組になり、指導する際のポイントである「立ち位置」「表情」「言葉遣い」「声の大きさ・抑揚・スピードの変化」「身振り手振り」を意識しながら指導者と実施者になって腕立て伏せやスクワットに挑戦しました。有賀教授から「悪い点を指摘する前にいいところをほめる」「間違った動きは大げさにやって見せると印象に残りやすい」といったアドバイスを受け、熱心にメモを取りながら学んでいました。

澤木太雅さんは、「高校までバレーボールをやっていて、ウオーミングアップの順番やトレーニングの方法など、これでいいのだろうかと疑問を持ちながら行っていたことの答えをこの勉強会で見つけられています」とコメント。瀧澤彩香さんは、「よさこいサークルに入っているので、勉強会で習ったストレッチの方法をメンバーにも教えたところ、“体がやわらかくなった”と喜んでもらえました。将来は健康運動をサポートする仕事につきたいので、指導法を学び実践できる環境でいい勉強ができています」と語ります。

勉強会のプログラムを考案した西垣景太准教授は、「春学期は教員が知識を伝えることが多かったので、秋学期は自分で体を動かして指導法を学べるような全12回のプログラムにしました。卒業研究にもつながるよう、後半には岡本武志講師や遠藤慎也助教の指導のもと機器を使った筋力の測定なども行う予定です。運動部出身の学生が多いので、プレーする側とは違う視点でスポーツや運動、健康を考える場にできれば」と話します。有賀教授は、「来年度以降は健康運動実践指導者などの資格取得に向けた対策講座も計画しています。運動だけでなく栄養や福祉など、幅広い分野を学び、知識を身につけることで将来の選択肢が増えます。学生たちにはこの勉強会を通して健康を多角的に見る目と力を養ってほしい」と語っています。

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