「卒業研究発表会」を初開催しました

健康学部健康マネジメント学科では12月11日にオンラインで、「卒業研究発表会」を初めて開催しました。来年1月の卒業論文提出に向けて各自が研究内容を整理し、進捗状況を確認することを目的に開いたものです。本学部1期生である4年次生189名が研究概要を10分でプレゼンテーションし、教員や学生からの質問にも答えました。

はじめに堀真奈美学部長が、「本学部のロゴマークには、ソーシャルウェルネス、メンタルヘルス、栄養、運動を意味する4つのハートとそれをつなぐソリューションによってHealth、つまり、Hのマークになるという学部設置の理念が込められています。卒業研究は皆さんの4年間の最終成果であると思いますが、皆さんのハートがどのようなもので、Healthにどのように結びついたのかを、聴衆者の方に伝えていただければと思います」とあいさつしました。

続いてWEBビデオ会議システム「Zoom」を12会場用いて研究内容を発表。「若い世代の低栄養改善のための補食<米糠を利用した補食の栄養改善>」と題した門倉遥さんは、「特に若い女性に見られる低栄養を改善していくためには、適性体重の維持、バランスの取れた食生活、総摂取エネルギー量の増加、日常的に摂取している補食の見直しが必要」と解説しました。瀧澤彩香さんは企業と連携して「高強度運動における異なる香りの呈示が身体に及ぼす影響」をテーマに研究し、運動パフォーマンスや回復過程に差異が出るかを調査。「授業を通してできた人脈や、スポーツや統計学などさまざまなことを学んできたことが研究に生かせました」と語りました。福祉関係の仕事に興味があって進学した鈴田乃彩さんは、社会福祉士の現場実習での経験から「要介護高齢者と家族への意思決定支援―幸福感を感じられる生活の継続を中心に―」をテーマに研究。「特別養護老人ホームでは介護度の重い利用者も多く、本人の意思を最優先できるようさまざまな工夫がされています。ホームの職員や生活相談員の連携によって最終的に本人も家族も幸福感を感じられる生活を送るための支援が考えられていました」とまとめました。

閉会式では健康マネジメント学科の有賀誠司学科長が、「研究テーマが自然科学から人文・社会科学まで多岐にわたり、あらためて健康領域の広さを実感しました。科学的な検証や深い考察も見られ、学部生の卒業研究としては非常に完成度が高いと思います。今回受けた質問やアドバイスを生かし、よりよい卒業論文を完成させてください」と話しました。