健康学部では6月11日にウエブビデオ会議システム「Zoom」を使って「第1回 健康学部 遠隔授業フォーラム(FD企画)」を開催しました。本学部ではこれまで、5月11日から始まった遠隔授業で教員が疑問に感じたことや困ったことなどをグループウェア「Teams」で共有し、課題解決に取り組んできました。今回は授業開始から1カ月が経ったところで教員が顔を合わせて意見を交換し、よりよい授業にしようと学部の教育研究推進委員会が企画したもので、本学部の教員17名が参加しました。
初めに企画を担当した堀越由紀子教授が、「以前は廊下で会って雑談をしながら解決できていたことも、教員も顔を合わせる機会がなくなり、それぞれに抱えている問題も多いと思います。今日は気軽に発言し、今後に生かしていきましょう」とあいさつ。その後、森真理准教授が司会を務め、Zoomのブレイクアウト機能を用いて4つのグループに分かれて「どのように遠隔授業を行っているのか。そこで気づいたこと、先生方と共有したいこと」「遠隔授業の継続にあたって解決しておきたいこと、取り組みたいこと、学部としてこんなことをやってみたらどうかという提案」などについてディスカッションし、最後に各グループの代表者が発表しました。
教員からは、「録画した内容を配信しているので、専門用語など言葉の正確性を大切にしています。対面のときのように、雑談を交えたり、わからないところを確認したりすることができないので、一方的に説明するだけでは伝わらないと感じ、資料の文字を減らして見やすさを重視したり、音声を加えたり工夫しています」「オンデマンド型の授業でも、授業時間内にオンラインで補足説明をしたり、確認クイズを出したりするなど、理解度を測るようにしています」といった意見や、「学生から個別にTeamsやメッセージアプリ『LINE』などのチャットやメールで質問が寄せられることが多く、授業時間以外にもそれに対応していると終わりが見えません」「少人数クラスと大規模クラスでは状況が違うかもしれません。少人数では緊張感がなくなることもありますが、大規模な講義では遠隔授業で通学時間が短くなってよかったという学生もいました」「教員によってメーンで使うツールが異なり、ITに苦手意識の高い学生には最初のハードルが高かったように感じます」「オンラインでもGoogleのデジタルホワイトボード『Jamboard』などグループワークができるツールを活用して工夫しています」といった意見も上がりました。
最後に堀真奈美学部長が、「授業の進め方や工夫、ツールの使い方など、さまざまな意見交換ができてよかったのではと感じています。今日聞いた遠隔授業のメリットやデメリット、知恵を今後に生かし、本学部のオンラインでの学びが学生にとっても、教員にとってもよいものになるようこれからも尽力していただければ」とまとめました。