「フィールドワークB」の報告会を開催しました

健康学部では、1月20日にオンラインで「フィールドワークB」(科目責任者=森真理准教授)の報告会を開催しました。身近な健康課題を発見し、自主的な調査・研究を経て解決を目指す授業で、学生や教職員のQOL向上を目指す「東海大学KENKOプロジェクト」の活動と連携。11名の学生が「”新しい日常”における新たな健康課題」「運動を通じたヘルスアップ」「食環境改善プロジェクト」からテーマを見つけて取り組んできた成果を5分間で発表し、教員の質問にも答えました。

「新型コロナウイルスに対する意識の向上へ」と題して発表した学生は、湘南キャンパスの感染対策を調査したうえで、学生個々の意識の低さや「コロナ慣れ」してきている現状を感じ、WEBビデオ会議システム「Zoom」で教員が学生の質問に答えながら感染対策を促すオリジナルの動画を制作。「 “このくらい大丈夫だろう”という一人の行動が収束までの期間を遅らせます。不要不急の外出を避けて、ステイホームを呼びかけたい」とまとめました。キャンパス内に強度の異なる3つの運動コースを設置し、運動後のストレス度を「唾液アミラーゼモニター」を使って調査した学生は、「運動することで心身にいい変化が現れることがわかりました。緊急事態宣言が明けたら私自身がこのコースを使ってキャンパス内を歩くとともに、多くの人に利用してもらえるように呼びかけたい」と話しました。

「食環境改善プロジェクト」に取り組んだ学生たちは、湘南キャンパス8号館学生食堂のメニューを改良して販売した様子や、インスタント食品に電子レンジで調理した野菜を加えて栄養価を向上させるレシピを紹介。スポーツをしている学生が活動量に合った適切な栄養補給ができていない、20代女性が低栄養に陥りがちといった課題に着目した学生は、価格や栄養価を考慮して天然の糖質「パラチノース」を使ったお菓子を試作し、「5種類のフレーバーを用意し、色や形を変えることで、手に取りやすさも意識しました。今後は試食会やアンケート調査を踏まえて改良し、商品化に結びつけたい」と今後の目標を語りました。

発表を聞いた有賀誠司学科長は、「コロナ禍で多くの制限があったと思いますが、皆さんベストを尽くしてくれたと感じています。この授業は学生自らが考え、教員が相談を受けながらサポートする形で進行します。実際に自分で行動してみることで、こんな勉強をしてみたいといった新たな発見もあったのではないでしょうか、ぜひ次に生かしてください」とコメント。堀真奈美学部長は、「それぞれの取り組みや他学部の活動とも『面』としてつなげることで、健康社会の実現に貢献できるのではと思います。改善点や課題を解決し、ぜひ実用化に向けて頑張ってください」とエールを送りました。