健康学部健康マネジメント学科4年次生の加賀美晴香さんが、昨年12月7、8日に茨城県・つくば国際会議場で開かれた「第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」(主催=日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)における「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024」でポスター発表を行い、奨励賞を受賞しました。同シンポでは、全国の大学で日ごろ実践されている支援の取り組みを発表するコンテスト企画が設けられており、5年ぶりに対面で開催された今回は11大学が参加しました。

加賀美さんは「聴覚障害学生とノートテイカーのニーズ調査」と題して、湘南キャンパスにおける支援活動について発表しました。本キャンパスでは2024年度現在、聴覚障害学生が履修する授業に同席して講義内容を要約し記録する「ノートテイカー」に88名の学生が登録しており、24年度春学期には35名が活動しました。手話サークルでの活動をきっかけに2年次からノートテイカーとして活動している加賀美さんは、本キャンパスにおける活動実績をはじめ、問題点ややりがい、聴覚障害学生側の要望といったアンケート調査の結果と、今後の課題、改善案を報告しました。加賀美さんは、「学外での研究発表は初めてで最初は緊張しましたが、他大学の取り組みや手話を交えた発表方法はとても勉強になり、ろう者の方から今後の支援活動の参考になる意見をいただく機会にもなりました」と振り返ります。また、「手話サークルやノートテイカーの活動を通じて、今までの自分にはなかった視点を得て世界が広がりました。東海大学は湘南キャンパスだけでも聴覚障害学生の在籍人数が12名(24年時点)と他大学に比べて多く、支援する学生の人数が足りていない状況なので、今回の発表をきっかけに関心を持ってくれる人が増えたらうれしい」と話しています。

