湘南キャンパスで活動する鉄道研究会と健康学部健康マネジメント学科の学生が6月13日、14日に、秦野市・下大槻団地で「鉄道祭り」を開催しました。鉄道を通じて引きこもりがちな高齢男性の外出を促し、団地や地域の人々と交流してもらおうと、鉄道研究会会長の亀谷凌空さん(健康学部3年次生)が発案し、自治会や同団地を管理するUR都市機構の協力を得て初めて実施したものです。会場となった集会所は、連日、多くの来場者でにぎわいました。
鉄道研究会のメンバーは、鉄道模型の展示や運転シミュレーターの体験コーナー、グッズ販売などのブースを設置。本学科・澤岡詩野教授のゼミナールに所属する3年次生は、カフェの運営を担当しました。さらに、鉄道愛好家らもイベントに協力。大正から昭和初期にかけて秦野市内を走行したSL「軽便鉄道」に関するブースを設けた市内在住の二見允久さんは、「開催を知って俄然元気が出ました。鉄道は“まちおこし”にもつながります。鉄道祭りを続けるとともに、軽便鉄道の紹介活動を引き継いでくれるとうれしい」と笑顔を見せていました。また、亀谷さんと親交のある元国鉄職員とユーチューバーは精巧なジオラマを展示し、鉄道にまつわる幅広い話題を提供して来場者を魅了しました。



親子3三代で参加した家族は、「初日に来た友人から“楽しかった”と聞いて、家族全員で来ました。初めて見た鉄道模型の素晴らしさに感動しました。ぜひまた実施してほしい」と話し、連日訪れた親子は、「子どもが大喜びで2日とも参加しました。丁寧に対応してくれた学生さんに感謝します」とコメント。UR都市機構の武田さんは、「鉄道をきっかけに共住者の新たなつながりができ、団地に活気が出れば」と期待を語り、自治会長の半田芳幸さんは、「いつものイベントとは違う顔ぶれで、子どもの参加が多かったのもうれしいことでした。高齢化が進んで地域活動が難しくなる中、大変ありがたい催しです。今後もぜひ協力してほしい」と語りました。
鉄道研究会のメンバーは、「出身地の駅名を訪ねるなど、会話のきっかけを元国鉄職員の方から学んだおかげで、参加者と楽しく交流できました」と振り返り、カフェを担当したゼミ生は、「“好き”という思いが人をつなぐことを実感しました。アイデアを形にする方法も学びました」と充実した表情を見せていました。亀谷さんは、「授業の一環で参加した同団地の催しで、年輩の男性の姿がないことに気づきました。そのとき、建学祭での鉄道研究会のイベントに単身の高齢者も立ち寄ってくださったことを思い出し、鉄道祭りを企画しました。狙いどおり、年輩の男性をはじめ多くの方が参加してくださってうれしく思います。これを機に、高齢者の居場所づくりに関する学びを深めたい」と意欲を話します。
指導する本学科の澤岡詩野教授は、「学生たちの積極的な姿勢が印象的でした。企画・調整から広報、運営までの一連の過程を通じて、“自分の好きなことは何か”をあらためて考え、それを社会に役立てるための方法を体験的に学んでくれたと思います」と話していました。


