「精神保健ソーシャルワーク実習報告会」を実施しました

健康学部健康マネジメント学科では10月30日に、「2026年度精神保健ソーシャルワーク実習報告会」を実施しました。精神保健福祉士(MHSW)※の資格取得を目指す学生8名が、精神科病院やクリニックなどの医療機関で取り組んだ実習の成果を発表しました。オンラインも併用し、教員や次年度に実習に臨む3年次生、実習先の指導者らが聴講しました。

報告会では、学生たちが患者とのコミュニケーションや相談援助、多職種連携などについて、実習中の具体的な経験を交えて紹介しました。精神科病院で実習した学生は、作業療法で患者と一緒に活動する中で、安心できる人の存在が意欲につながることを実感。「患者との関わりを通して得た思いや得意なこと、安心できる関わり方は、その人に合った支援を考える手がかりになると学びました」と振り返りました。また、長期入院患者との交流について報告した学生は、相手の様子に合わせてあいさつや雑談から関係を築いた経験を紹介し、「沈黙があっても同じ空間で過ごし、相手のペースに合わせて話を聞くことが大切」と語りました。別の学生は、「死ぬまで病院で生活したい」と希望する長期入院患者との関わりについて取り上げ、本人の意思を尊重することと地域生活への移行を支援することの間で生じる葛藤について考察。退院後の生活に期待と不安を抱く患者との交流を振り返った学生は、発言を表面的に受け取るのではなく、その背景にある思いや気持ちを理解しながら関わることの重要性を報告しました。

各発表後には学生たちからさまざまな質問が挙がりました。オンラインで参加した実習先の指導者からは、「同じ目線に立ち、興味関心を持って関わっている姿が印象的でした。人生で初めて担当を持った今回の経験を生かして頑張ってください」「日々の関わりの中で患者の変化をキャッチすることが大切。患者や家族に寄り添えるケースワーカーになってください」といった声が寄せられました。

なお、11月13日には地域機関で実習した学生たちが報告する予定です。

※精神保健福祉士(メンタルヘルスソーシャルワーカー=MHSW)は、精神的な健康に関する課題を抱える人の相談に応じ、社会参加や地域での生活に向けた支援などを行う専門職です