教養学部人間環境学科の開講科目「エシカル消費論」(担当教員=岩本泰教授)で6月5日に、国連が制定する「世界環境デー」に合わせた特別講義を実施しました。「世界環境デー」は、1973年に国連総会で制定されて以来、環境に関する最大の国際デーとして国連環境計画(UNEP)が主導しています。今年は「#やめよう、プラスチック汚染(#BeatPlasticPollution )」をテーマに韓国がホスト国となり、公式ホームページ上で世界各国に向けて世界環境デーに関連したイベントの開催が呼びかけられ、2000以上の団体が参加。環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)に関する内容の本授業も参加登録し、世界の環境問題をテーマとした特別講義を実施しました。


当日は、本授業を履修する学生約170名が出席しました。初めに岩本教授が世界環境デー制定の経緯とイベントの意義を説明。「現在国連環境総会では、プラスチックゴミによる汚染問題を終結させるための国際条約交渉が進められています。2025年のイベントホスト国となった韓国の済州島ではマイクロプラスチックによる海洋汚染問題を解決するため、リサイクル率の向上と再資源化を推進する取り組みを展開しています」と語り、環境保全活動に関心を持つ大切さを訴えかけました。また、今回UNEPが呼びかけた関連イベント参加団体のうち、日本からの参加数が少なかったことを受け、「国際的に見ても非常に少なく、まだまだ環境問題への意識が低いことが分かります。この授業を履修する皆さんは、世界2000以上の団体の中の1イベントに参加したということを意識し、地球の未来を守るために環境問題の解決や保護をしていくために何をすべきか考えてみてください」と語りかけました。