芸術学科の学生が「第58回伊勢原道灌まつり」のポスターを制作しました

教養学部芸術学科3年次生の兵藤百華さんがこのほど、10月4、5日に伊勢原市内で開かれる「第58回伊勢原観光道灌まつり」のポスターを制作しました。例年、地域のイベントを盛り上げてほしいと依頼を受けて本学科生が制作に携わっているもので、今回は本学科の開講科目「ラボラトリートライアル(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」(指導教員=池村明生教授、熊谷慶助教)を履修する学生8名がデザインを提案。伊勢原市役所の担当者による選考を経て、兵藤さんの作品が採用されました。

「伊勢原観光道灌まつり」は、江戸城築城で知られ、伊勢原でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんだ祭りで、1968年から開催されている観光イベントです。兵藤さんは、毎年祭りで行われるパレード「太田道灌公鷹狩り行列・北条政子日向薬師参詣行列」をイメージした晴れやかな青空を背景に、力強く弓を射る太田道灌を描きました。「過去に学科の先輩方が制作したポスターは落ち着いた雰囲気のものが多かったので、異なるイメージにしようと挑戦しました。大学の最寄り駅で初めて実物のポスターを目にしたときは驚き、とてもうれしかったです」と話します。ポスターはB1・B3サイズで計3500枚刷られ、市内各所をはじめ小田急線の各駅構内、小田急線と神奈中バスの車内中吊り広告として掲示されました。制作過程を振り返り、「太田道灌の衣装や弓の持ち方など、市職員の方から細かな部分を教えていただき完成しました。将来はデザインの仕事に就きたいと考えているので、クライアントとのやり取りを重ねて一つのものを作り上げる貴重な経験ができたことがうれしい」と語っていました。