教養学部人間環境学科の岩本泰教授が2月20日に、付属大阪仰星高校2年生を対象とした出張授業を行いました。大阪仰星高校では探究的な学習の一環として例年研修旅行を実施しており、かつユネスコスクール新規加盟に向けて1年間のチャレンジ期間が修了したところです。こうしたことも背景に、ユネスコスクールで大切にされている「生徒が主体」となって、行き先や行程など、研修内容の企画を考案。その際、国連SDGsに関する取り組みを探究学習内容に含めていることから、例年SDGsの教育やESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)を専門とし、ASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)担当の岩本教授が事前授業を担当しています。


今回は研修先にオーストラリア、フィンランド、シンガポール、パラオ、北海道が選定されています。岩本教授は、国連の「国際デー」にも位置付けられている先住民族※と「人の移動」(移民・難民・入植等)について歴史的な背景を説明し、SDGsのゴールの一つである「質の高い教育をみんなに」の説明文から多文化共生の重要性を解説。北海道におけるアイヌ民族の歴史、オーストラリアのアボリジニ、フィンランドのサーミ人など各地域の先住民族が直面している課題について説明し、2019年に制定されたアイヌ新法についても言及され、先住民族の権利保護の重要性を強調しました。
※:(参考)ユネスコ未来共創プラットフォーム「世界の先住民の国際デー」(8/9) HPhttps://unesco-sdgs.mext.go.jp/8807
また、岩本教授の司会進行のもと、各コースの代表委員の生徒が現地の先住民族の歴史や文化、大阪府との比較などを調べた成果を発表。現地での学習課題として、食文化や市場での販売状況、サステナブル商品などを調査するビンゴゲームの選択肢も考案し、その内容を紹介しました。岩本教授は、「日本で売られている調味料と同じ物があっても、私たちが普段使っている物と材料や製造方法は違うかもしれません。“こんな食事や商品があった”で終わらせるのではなく、どのように生まれ根付いたのかも調べてみてください」と語りかけました。