教養学部芸術学科デザイン学課程の学生が「第75回秦野たばこ祭」のポスターをデザインしました

教養学部芸術学科デザイン学課程3年次生の小金澤菜月さんがこのほど、9月24日(土)と25日(日)に開かれる「第75回秦野たばこ祭」のポスターをデザインしました。本課程では例年、秦野市観光振興課から依頼を受けて学生がポスターのデザインを担当。5年目となる今回は3年次生5名がデザインを提案し、小金澤さんの作品が採用されました。

「たばこ祭」は、秦野市の発展の礎となったたばこ耕作に携わった先人たちの情熱を「火」にたとえ、らんたん巡行や打ち上げ花火、市民が踊りながら練り歩くたばこ音頭千人パレードなどが行われる市最大規模の観光イベントです。新型コロナウイルス感染症の影響により2019年の開催以降は2年連続で中止を余儀なくされていましたが、今年は感染症対策ガイドラインを設けて予防対策を徹底するとともに、一部規模を縮小しての開催が決定しました。

小金澤さんは、「CLIP STUDIO PAINT」などのグラフィックデザインソフトウェアを使用し、約2週間かけて制作。「メイン企画の一つの『たばこ音頭千人パレード』の伝統的な衣装に注目し、あえて行列ではなく踊り手1人に焦点を当てることで、パッと見ただけでも印象に残るようなデザインにしました。イラストだけでなく、背景の川や花火は写真を組み合わせており、違和感なくマッチするように明るさを何度も調整しました。また、文字も上から下にかけて暗くなるグラデーションにするなど試行錯誤を重ねました。このポスターを見て、開催を待ち望んでいた地域の方だけでなく、たばこ祭の存在を初めて知った人も会場に足を運んでくれたら」と語っています。

ポスターはB1判とB3版の2種類で、小田急線各駅や市内施設などに掲示されています。

また、日本郵便株式会社南関東支店が、たばこ祭の75周年を記念して、9月12日からオリジナルフレーム切手「第75回秦野たばこ祭〜炎が舞い 光が奏でる〜」の発売。2014年度に本課程を卒業した大辻紗羅さんがデザインした第70回のポスターデザインが採用されています。