教養学部の学生が架空請求詐欺被害防止に貢献し鶴見警察署から感謝状が贈られました

教養学部芸術学科音楽学課程2年次生の小林優さんがこのほど、横浜市鶴見区内にあるアルバイト先のファミリーマート生麦駅西口店で架空請求詐欺被害の未然防止に貢献。11月2日に鶴見警察署から感謝状が送られました。

10月中旬の深夜にレジを担当していた小林さんは、来店した年配の女性が3万円分の電子マネーのギフトカードを購入しようとした際に、特殊詐欺の可能性を疑って声をかけました。女性が使用しているパソコンがウイルスによってフリーズしてしまい、修理費用を請求する画面が表示されるとともに電話がかかってきたことを聞き、同店の社員に相談したうえで鶴見警察署に通報しました。小林さんは、「高額なギフトカードを購入される年配の方はあまりいないので、違和感を覚えて声をかけました。『パソコンにトロイの木馬というマルウェアを感染させた』という文言で脅迫する架空請求詐欺をニュースで見たことがあったので、すぐに状況を把握できました。また、コンビニ内に警察署から配布されている特殊詐欺への注意喚起のステッカーが貼ってあったこともあり、即座に行動に移せたのだと思います」と振り返りました。

同課程の近藤真由准教授の研究室に所属する小林さんは、音楽の力を用いて精神状態や身体機能などを改善する「音楽療法」の資格取得を目指して学んでいます。「音楽療法の対象者の多くが年配の方なので、日ごろからお年寄りがどのようなことを感じるのか考えるようにしています。そのため、ITが苦手な年配の方を狙った詐欺はとても不快に感じました。また、生まれ育った地元という身近な場所で犯罪が起こっていたことで、あらためて注意して生活しなくてはならないと思いました」と話していました。