TOKAI芸術シニアアカデミーを開催しました

教養学部芸術学科では10月8日から29日まで、湘南キャンパスで「TOKAI芸術シニアアカデミー」を開催しました。本学が文部科学省から採択を受けて取り組んでいる「To-Collaboプログラム」大学推進プロジェクトの一環で毎年実施しているもの。平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町に在住、在学、在勤している50歳以上の人を対象に、本学科3課程(音楽学・美術学・デザイン学)の特徴を生かしたプログラムを4回シリーズで開講し、今年度は25名が参加しました。

音楽講座では、「音楽の理解」をテーマに本課程の教員4名が1回ずつ登壇し、声楽と器楽に分けた音楽の聴き方や音楽療法、自然界における音の仕組みを紹介。声楽の講座では大学院芸術学研究科の大学院生が、来年3月の修了リサイタルで披露する予定の10曲を実演するなど、大学が開講する講座ならではの内容となりました。美術講座では、ヨーロッパ中世末から15世紀後半までほとんどの板絵に使われていた、鶏卵に顔料を混ぜる「卵テンペラ絵具」を用いてテンペラ画を作成。デザイン講座では、コンピュータグラフィックスのソフトウェアで展開図を作り、花柄模様や果物の形など個性あふれる「折り紙ランプシェード」を完成させました。

最終講座が開かれた29日には全講座の修了式も実施。約20名が参加しました。音楽学課程の磯部二郎教授は、「修了式では受講者一人ひとりに感想を述べていただきました。普段から芸術に親しんでいる方も多数受講されていたのですが、今回の講座で得た知識、経験を今後に生かしたいと意欲的な方が多かった。公開講座を開いている大学はいくつもありますが、本学は地域連携を重要視しています。大学の施設や設備を生かした取り組みを今後も続けていきたい」と話しました。

また、10月30日から11月4日には小田急線・東海大学前駅南口のサテライトオフィス地域交流センターで「TOKAI芸術シニアアカデミー報告展」を開催。各講座で制作した受講者の作品や、パネルと映像を用いてセミナーの様子を紹介しました。磯部教授は、「作品の展示や活動報告をすることで、より多くの方に本講座を認知していただきました。友人を呼んで作品や講座を紹介する受講者もいて、地域活性化につながるものと思います」と話しています。

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