教養学部芸術学科の松本奈穂子准教授の研究室では7月18日に、湘南キャンパスでクラシック音楽の催事「音と共に時を越えて チェンバロ・フォルテピアノ・モダンピアノ演奏会」を開催しました。本学科で音楽を学ぶ学生たちの指導にも携わる鍵盤楽器奏者の加藤美季氏を迎え、演奏とレクチャーを実施。加藤氏は東京藝術大学大学院古楽科修了、第33回国際古楽コンクール〈山梨〉鍵盤楽器部門第1位を受賞し、演奏・教育・メディア出演など多方面で活躍しています。当日は、学生をはじめ都内や近隣から約30名が来場しました。
開会に先立ち、松本准教授が本学部における古楽器教育・生涯教育と貴重な古楽器群のコレクションについて紹介。「本学の古楽器教育は半世紀以上の歴史があり、プロの演奏家も輩出しています。10年ほど前からは生涯教育の一環として体験レッスンや演奏会や発表の機会を松本研究室にて開催し続けています。今日は、主にバッハやヘンデルが活躍したバロック時代を代表するチェンバロ、ベートーヴェンやモーツァルトが活躍した古典派時代に用いられていたフォルテピアノ、現在のモダンピアノとしてスタインウェイのフルコンサートグランドピアノをご準備しました。各楽器の特徴や奏法などのレクチャーも交えつつ、演奏をお楽しみください」とあいさつしました。



プロフィールの紹介に続き、加藤氏が登壇。「音楽大学でさえこれほどの鍵盤楽器はそろっておらず、学生さんたちが学びの一環で弾けるのは大変うらやましいことです。今日はこうして3台を並べ、行ったり来たりしながらお聴きいただきます。贅沢なひとときをお楽しみください」とあいさつしました。加藤氏は、チェンバロでJ.S.バッハ作曲《インベンション第1番》《イタリア協奏曲》、フォルテピアノでW.A.モーツァルト作曲《デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調K.573》、L.v.ベートーヴェン作曲《幻想曲風ソナタ》(月光)などを披露。折々に各楽器の特徴や作曲家が求めた奏法などについて解説を挟み、最後にピアノでC.ドビュッシー作曲《映像 第2巻》を演奏しました。


演奏後は楽器の内部東海大学ならではの学内古楽器教育を間近に見る機会も設けられ、参加者は熱心に観察。参加者からは、「無料でこのような演奏会を聴けるのはとてもうれしいです。各楽器の音色の特徴を生かした選曲が素晴らしい」「3つの楽器を聴き比べる貴重な機会。話も分かりやすく演奏もとても良かったです」といった感想が聞かれました。
松本准教授は最後に、「湘南地域でこうした貴重な古楽器を持つ大学は珍しく、松本研究室では学内外や地域の方々に向けて、時を越えて歴史と文化、芸術に触れることのできる機会をご提供し続けています。今後も生涯教育の良質な機会をご提供すべく、こうした演奏会やレクチャー、試奏会や体験レッスンなどさまざまな企画を、東海大学ならではの学内古楽器教育と共にさらに充実させていきたいと考えています」と述べました。